低血糖症とマクロビ、糖類の摂り方の違い-私がマクロビを勧めない訳3-9

糖類の摂り方と解釈の違い

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低血糖症に限らず、マクロビでも栄養療法と同様、精製された物を食べないように指導されている。理由の1つはどちらも血糖値を上げやすく、膵臓を疲弊させてしまうから、だ。

マクロビは元々食材をなるべく丸ごとたべると言うのが推奨されている。だから米も玄米の状態で、麦も精白せず全粒粉のまま食べる。

食材を丸ごと食べる、特に未精製の米や麦を食べる、また血糖値を急激に上げてしまう砂糖については、やはり白砂糖(精製糖)を避ける事と言うのは一致している。

低血糖症の治療の1つに精製糖を摂らないようにする、と言うのがある。マクロビでも減らすよう指導しているが、急には減らせないので食べるなら黒砂糖・てんさいとう・メープルシロップ・米飴・はと麦飴・玄米甘酒などを甘みが欲しくなったときに摂る、というもの。

低血糖症の治療中に甘い物が欲しくなったときそれをどうやって摂らずに過ごすか、が結構大事になってくるのはご存じの通りだし、これが一番辛い、と言うのもよく聞く。

栄養療法では甘みを摂るよりも、甘みが欲しくならないように、甘みが欲しくなる前にたんぱく質の摂取や血糖値を上げにくい炭水化物 を少し摂ることを指導される。つまり血糖値が下がり始める前に手を打つ、血糖値の変動をなるべくさせない為に、インシュリンの分泌に左右されないたんぱく質摂取が勧められるわけだ。

けれどマクロビでは上記の糖類を摂るのを勧めているし、果汁100%のジュース(濃縮還元ジュースではない)にくず粉を合わせて温めた物やうどんなども勧めている。

その他果物・ドライフルーツも勧めているがやはり低血糖症の人の治療のためには不向きと考える。

栄養療法では果物はなるべく摂らない、摂る場合も甘みの強くない物、果糖の余り含まれていない物をごく少量だし、ドライフルーツは甘みが濃縮されている上、砂糖などが添加されているので避ける物とされている。

今日の写真にあるトマトも人によっては血糖値を上げてしまう食材だ。トマト以外の野菜の中にも甘みのある、例えばかぼちゃ・さつまいもさえも血糖値を上げてしまい不向きな人がいるから要注意だ。(これらも個々に指導が違うので、自己判断せず栄養療法の医師に確認をして欲しい)

このあたりの解釈と指導の違いがある。

私の個人的な感想として、甘みを減らすステップとして単糖類ではなく、多糖類と言うのは理解は出来る。けれど低血糖症の人は膵臓が疲弊しているだけでなく、ともすると副腎が疲弊しているので、ちょっとのことで血糖値が乱れたり、急激に上がってしまったりするので症状の強い人、精神疾患を伴う人はやはり血糖値が下がる前にたんぱく質を中心にした軽食が勧められる。

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