食育を進めるには、野菜も変わらなければ

ビニールハウスの中で、重油を燃やして作った野菜。そこまでして食べる必要があるだろうか?しかも栄養価が低く、味も昔に比べると劣る物もある・・・

季節はずれだから価格も高い。

美味しい旬の野菜だったら、もっと多くの人にも食べてもらえるのではないだろうか?農家の現実を知らない、素人が理想を言っているようだけれど、消費者だって美味しい野菜を旬にふんだんに食べたい、と思うのが自然だろう。

年々野菜の消費量が減っているとも聞く。

これは味の善し悪しに限らず、日本人の食生活、食べ物の嗜好が以前と変わってきているのも大きな原因だと思う。

ある統計では去年度2007年に国民1人当たり1年で野菜を食べた量は109kgと言い、10年前の1割減少しているという。

それに伴い、欧米では減ってきた大腸ガンが増えているという。以前は日本人に大腸ガンが少ないのは、野菜を十分食べ、繊維質も摂っていたからだと言われていた。それが肉などの摂取が増えたのに伴い、脂肪の摂りすぎにも関わらず、野菜の摂取が減っているので、大腸ガンが増えてきていると言う。

野菜を摂る量も減っていて、その野菜の栄養素も40年~50年前に比べて3分の1から4分の1になっているなら、体に必要な栄養素、ビタミン、ミネラルなどの欠乏は免れない。

政府は食育を勧めて、国民の健康を維持しようとしているけれど、啓蒙・教育だけでなく、食べるための肝心の野菜の栽培と自給率向上を何とかしないとますます大変なことになってしまう。

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てすとてすと

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