病院の売店で必ず売っている???
「ブドウ糖の点滴」というのがある。病院で病気の人が体力が落ちているとき、術後や快復期、食事がとれないときなど点滴をして、エネルギー源を確保する目的で行われる。
病院の売店で去年信じられないような物を発見して、愕然とした。
ブドウ糖が一般向けに小売りされていたのだ。
ブドウ糖の性質として素早く吸収され、エネルギー源になり、なにより大切な脳に必要な物質故、病院で売っていることは一般的には正しいのだ。
しかし、低血糖症で闘病している人はもとより、体がブドウ糖によってどのように反応するかを知っている人は、恐怖を覚え背筋が寒くなる事だと思う。
ネットのある書き込みで、病院の売店で「必ず売っている」と書かれていた。
体調の悪い人が「元気になるのだったら、飴などをなめるよりブドウ糖の方が効果があるだろう」と買うだろう。
恐ろしいことだ。
ブドウ糖を経口摂取する必要はない
『集中とやる気の必須エネルギー』
『脳はブドウ糖』
『ブドウ糖をダイレクト補給』
ネット通販などでもブドウ糖を売っている。
上記は商品のキャッチコピー。
確かに脳のエネルギー源は唯一ブドウ糖で、それ以外は利用できない。
即効性のあるエネルギー源としてはブドウ糖が断然早い、と言うのは誰もが知るところ。
吸収が早いと言うことは、血糖値も急激に上がる、膵臓が疲弊する、と言うこと。これらを繰り返していたら、元気になるどころか疲れがひどかったり、冷え、震え、頭痛・・上げたらきりがない程、原因不明の体調不良が起きる事は当然のこと。(07/10/15参照)
健康な人もそうでない人もここで重要なのは、必要なエネルギーであるブドウ糖はそのまま口にする必要はないと言うこと。
何故なら食事をとることで、特に炭水化物(米、パン、麺類、芋類、豆類、果物など)から体内で消化、分解されてブドウ糖になるプロセスを経て、各器官、ブドウ糖しか利用できない脳にも運ばれる。
消化、分解、吸収などのプロセスを経てゆっくり利用されることで血糖値の急激な上昇(あるいは下降、乱高下)を防ぐのであって、必要だから、手軽だから、疲れたから、集中したいからと言って口からとってはいけない物質がブドウ糖なのだ。
こんな事を続けていたら、日本全国、精神疾患も含め血糖調節異常(糖尿病、低血糖症)が爆発的に増えるだろう。国民総不健康になること請け合いだ。