母の日で思い出すこと
昨日は母の日だった。
私は自分の母に対しても母の日にはそうたいしたことはしていませんでした。
何度かカーネーションをなけなしのお小遣いの中から買って贈ったり、いつもより手伝ったり位・・(シーズンのカーネーションは30年以上前、当時は今のような廉価のスプレーカーネーションなどは存在せず、当時1本350円もしました。一本だけを買うのもはばかれる時代でお店の人が勧める3本を買いました・・)
『今日は母の日ですよ。その日だけじゃなくて普段から感謝の気持ちを表しなさい』云々・・・自分で言うのも何だけれど、買い物や夕食作りなども毎日していたわけで、母が言っていたほどではなかった、はず。
親からのこういう催促??でひねくれ者の私はだんだんそういうのから遠ざかっていました。
私は母との関係はそんなによくなかったけれどその母も9年前に他界。
いなくなってしまうと、嬉しいこと楽しいことその他諸々、伝える事も分かちあう事もできなくなってしまい、それはそれで寂しいものですね・・・。
今年は誰からも何もないぞ・・!
テレビやよそのお家の事を聞くと、プレゼントや花をもらったとか、どこかに行ったとか何かしらのイベントがあったりするようです。
こんな私の体験が影響しているとは思うけれど、我が家では母の日だからと今までも何もなかった。というより、イベントとして商業ベースに乗るのが嫌いなので、私が特に子どもたちに求めなかったというのもその理由。
ところが去年は母の日の前日の土曜日。
何と子ども二人のメッセージ入りの可愛いカードが届いた。子ども二人からカードをもらうというのも非常に珍しい。
4月に自宅を離れた第2子の発案で、第1子と時間のやり繰りをして書き込み、投函して送られてきたものだった。その意外性と子ども達の配慮と心がこもったコメントに飛び上がって喜びました。
今までの特に自宅を離れるまで色々あった子どものことを思うと感無量というもの。
今でもそのまま飾ってある。
そんな感動的な去年の母の日だっただけに、親という物は勝手なモノだから、「今年は子ども達から何にもないぞ!!」 とつい口から出てしまった。側で聞いた配偶者が苦笑していました。
夜、食事も終わってくつろいでいるときに、第2子から電話があった。
色々な連絡事などを話してそろそろ電話を切ろうと思ったら、「それで、今日は母の日でして、いつもありがとうございます」と言われた。
「あらぁ~、覚えてくれてたの?去年はカードが届いたけれど・・(我ながらよけーな事を言ったものだ)」と言いかけたら「ごめんなさい! ホントスミマセン!カード遅れたけれど、送るから」といつもより恐縮していた。
「元気で生活しているのが何よりだから、よかったね。お母さんからもありがとう」と言えば「こちらの方こそ、ありがとうございます!! お陰様で毎日元気で、楽しいですから心配しないでよ!」
体調の悪い中、高校を卒業して大学生も2年目。
元気で毎日それなりに生活しているのは何より。
今年もいい『母の日』でした。