『サプリメント』の元になった事
分子栄養学の父と言われるライナス・ポーリングが、人間の体を分子レベルで捉え、病気を「分子の異常」があるから起こるとし、その分子異常を元に戻すことで、治療効果があると考えた。
つまり病気の病態や症状から治していくのではなく、その病態や症状は体のメカニズムの中で、何が足りなくて(栄養素)そのような状態になっているのか、と考えたのだ。
足りない栄養から来る病気、ここが出発点だった。足りない栄養素を補うのはやはり栄養素の他ならない、食事からの栄養補給だけでは病気を治すことが出来にくい・・・足りない栄養素をサプリメントで補う・・・
ポーリング博士が有名な事の一つに「ビタミンCが風邪に効く」というものがある。博士の事は知らなくても、風邪を引いたらビタミンCをたっぷりとる、と言うのを聞いたり知っている人がいらっしゃるのではないかと思う。(実際は風邪だけではなく、他の身体的作用も、病気にも有効と発表しているが・・)
アメリカを中心に現在のサプリメント(栄養補助)による、栄養療法の元になった物でライナス・ポーリングの功績は偉大と言われるゆえんなのだ。
サプリメント健康バイブル
おことわり
・追記・ この本はライナス・ポーリングが提唱した、分子栄養学に基づいた栄養療法、サプリメント摂取方法とは異なります
先日、出版された本で、サプリメントとは何か?から始まって、栄養素、代謝に関する事、サプリメントを上手に利用するためになどが載っている。
サプリメントは薬ではないので、本来○○のサプリメントをとれば、○×△の病気が治る、と言う物ではない。
分子レベルで体や栄養を考えたとき、ちょっとやそっとサプリメントをとったからと、すぐに治る物ではない事をしっかり頭に入れておくことが大切だと思う。
例えば頭痛一つとっても、人によって足りない栄養素は違う。飲むべきサプリメントの量や種類は人によって違うのだ。けれど頭痛の人々に足りていない栄養素の主な物は、一例だがたんぱく質、鉄、ビタミンC・・・と言うとらえ方だ。
ポーリング博士が人体を分子レベルで捉え、さらに分子栄養学が詳しい血液検査をする理由がここにある。
本来はこの詳しい血液検査なしに、症状をみてサプリメントを飲んだり、ましてや自己判断で飲むものではない。
このことを踏まえて、サプリメントの事を知りたい方、サプリメントに関して今まで漠然と捉えていた方には参考になる本だと思う。