カロリーが高いから衣は食べない
10月最終日、つまり随分前になってしまったけれど、紅葉を楽しみつつ、海沿いの町へ久しぶりに出掛けました。
本当はB級グルメの安いランチにするはずだったのだけれど、結構豪勢なランチを食べに行くことに!
魚介類はここが美味しい、と魚市場の人に教えてもらって。
配偶者の隣に座っていたおじいちゃん。
中ジョッキのビールのお代わり、2杯目。
だいぶお年だけれど、美味しそうにビールを飲んだりしてお元気だなぁ、と思っていた。
おじいちゃん曰く「若いに夫婦であっちこっちいったほうがいいよ」なんて配偶者に言っているのが聞こえる・・
そのうち「天ぷらの衣はカロリーが高いから食べないんだ」と言ってはエビ天や魚の天ぷらの衣を取っていました。
確かに衣に油がたくさん含まれるからその通り、と思っていました。
ダイエットをしている様にも見えなかったので、もしやこのおじいちゃんは糖尿病??
チラリと頭をかすめました。
パンを食べると血糖値がすぐ200を超える
おじいちゃん「私はもう90超えてるんですよ。」
ええっー。そんな風にはお見受けしませんね。びっくりです。お元気ですね。
「いやいや、私は糖尿でね」
(あら、ビンゴ・・)
「朝なんて牛乳に豆類、サラダ、それに食パンを食べるのだけれど、もうそれだけで食後の血糖値が軽く200超えるんだ。そんなに食べていなくても、パンのカロリーが高いから・・・」
(いやいや、カロリーじゃないでしょ。パンの糖質が血糖値を上げているのよ)
と思いつつ・・・
そうですか大変ですね・・。
「低血糖もしょっちゅう起こすんだ。時々暴れるし・・・」
「でも何とかコントロールしていて、このところの数値も6.2位(HbA1Cの事だろう)。医者が不思議がるんだよね・・」
(う~ん、高くはないけれど、低くもないなぁ・・)
HbA1Cは「糖化ヘモグロビン」ともいい、ヘモグロビンにブドウ糖がくっついたものだそう。
栄養療法の血液検査でもお馴染みで、糖尿病の人に限らず血糖調節異常(低血糖症)の人にも重要な項目。約1ヵ月~2ヵ月前の平均血糖値を診るもの。
でも90歳を超えていらっしゃるこのおじいちゃん、時々暴れて同居している婿殿やお嬢さんを手こずらせるのだそう。暴れる・・すごい体力・・・
おじいちゃんの横でうなずいていたのは何とそのお嬢さん、と言っても私より遙かに年上でしたが・・・。
「糖尿はカロリーのコントロールが難しいんだよ」
とおっしゃっていたけれど、糖質を控える、または全く食べない様にすることで、カロリーコントロールよりも簡単に血糖値が下がる・・
日本の医師達は血糖値を下げる目的でカロリーコントロールをしているけれど、カロリーをコントロールしていても血糖値は安定しないということは、生化学的にも生理学的にも非常に常識的な事なのだけれど、ほぼ全部といっていいほどこれを知らない・・
カロリーを制限するが為に、生きていくために必要な栄養も摂れず、血管が脆弱化し、本来血管壁を守る目的で食事制限しているのに、結果として栄養不足で血管の膜が弱くなっているe.t.c.・・・
糖尿病に限らず血糖調節異常(低血糖症)の人、糖質・炭水化物を多食している人は是非糖質制限食をして欲しい。血糖値の変化は多かれ少なかれ、誰にでも起こるのだから。
血糖値の変動幅を糖質を制限することで、できるだけ少なくする。(個体差があるので自己流は危険です)
これがメタボリック、糖尿病などの予防になるのをお忘れなく。
尚、お酒も糖質が入っているものなので見落としてはいけない・・
お酒もほどほどに。