配偶者には安易に使いたくない降圧剤
実は我が配偶者が若い時から血圧が高い。
20代後半で130~140mmHgだったから、職場の健康診断でも「ちょっと高いですから気を付けて下さい」と言われていたようだ。
何年か前から、職場の健康診断で血圧の検査でひっかかるようになった。産業医からは「血圧が高いですから、病院に行ってちゃんと検査や治療をして下さい」と言われ、一度は大きな病院に行って検査を受けている。
その検査当日、私は当然一杯薬を処方されて帰宅するものと思っていて「いよいよか」と覚悟していたけれど、全く意外なことに、担当の医師はしばらく朝と就寝前に家庭用の血圧計で測定するように指示を出しただけだった。
病院でやった検査も運動負荷をかけてのものなど、複数の検査で本格的なものだったようだ。
一ヶ月くらい指示通りに測定した結果を持って再び受診したけれど、それによるとまだ降圧剤までは必要ないでしょう、とのことだった。
しばらくこのまま血圧を測るように言われておしまいになっていた。
24時間血圧測定(ABMP)とは
今年、また職場の健診で引っかかってしまった。
会社にとって今や社員の健康管理はかなり一生懸命と言える。
過労死でもされたら遺族に訴えられて、会社にとって大きなダメージになるからだろう。仕事が詰まっていてぐずぐずしていたら、度々行くように促されたらしい。
(だったら検査に行かれるように仕事押しつけないでよ・・・)
一般の病院に行ったら、今度こそ山盛りの薬をもらいそうだったし、基本的に配偶者にも栄養療法をして欲しかったので、血圧の日内変動を診るのに欠かせない24時間血圧測定(ABMP)を実施しているというのでお願いした。
日内変動・つまり血圧に限らないが私達の体は一日の中で微妙に変動している。これを血圧に限って、どの時間帯が高いのか、低いのかなどを詳しく調べた上で薬が必要かどうか、またどんな薬をどの時間帯に飲めば効果的か、などを診るためだ。
小さな四角い箱、(葉書大位だろうか)測定器械を腰に付け、左腕に普段血圧を測るときにぐるっと巻くマジックテープが付いた物を巻き付ける。
測定器からは腕に巻いた先から管が出ていてそれを通じて、自動的に1時間、時には30分ごとに腕を締め付けて血圧・脈拍・呼吸を計って記録していく物だ。
入浴中は勿論はずしたが、測定時間をしていない時間を見計らってはずし、入浴後は再び付けた。
寝るときも付けたままで、着替えをするときも測定時間に当たらないようにちょっと注意が必要だけれど、次に動く時間が分かっているので、心配はいらない。
結果は仕事をしている日中、何と200を超えていたときがあった。また通勤に車を使っているが、運転中も高め。
夜は飲酒したのもあって(本当は飲まないでやるのが正しいらしいが、いつも365日飲んでいる配偶者は日常の状態でやる方がいいでしょう、とのことで普段通り飲酒して行った。)
夜飲酒後は、血圧が昼間よりはグット下がっていた。(飲酒によって血管が拡がり下がったらしい。ちなみにやや低めの正常範囲内の私は少量の飲酒後は、上が100を切ってしまう・・)
夜中はやや安定していてまぁまぁらしいが、明け方に近づき目が覚める頃の時間帯が近づくと、再び上がってしまう事が判明した。
体重も多め、飲酒も多め、糖質もアルコール以外にも私よりとっている。仕事をしていることで神経も使うし、ストレスも年々増大・・・(子どもの事も大きかった)
何より配偶者の母親はガンに罹ってかなり痩せるまでは、30代の後半から約40年以上、血圧が高くて降圧剤を飲んでいた事からも遺伝的な要素が大きかった。
栄養療法もやりたかったのだけれど、どうも配偶者が処方薬だけを希望したらしいのと、医師も「とりあえず降圧剤1種類のみを使って様子を見ましょう」ということになったらしく、私のもくろみ?は残念ながら今の所「延期」・・・(栄養療法はあきらめていませんよぉ~)