『砂糖病・・・甘い麻薬の正体』を読んで 1-7

この本は副腎疲労についても書かれた本だった!!

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以前から読みたかった、この本。

原本は1975年アメリカ出版。ウィリアム・ダフティ著今から実に33年前に書かれた本で、すでに絶版。(日本の初版は1979年)

マイケル・レッサー博士やエイブラム・ホッファ博士を始め低血糖症の本や栄養療法の本、砂糖に関する本は残念ながら絶版になっている物が多い。

砂糖が及ぼす影響がこんなにもあるのかと再認識させられた本でもある。

私が驚いたのが、砂糖を摂ることで血糖値が変動することと(低血糖症であると言うこと)「副腎が疲弊する」とすでにこの本が出版される以前から、アメリカではごく一部でかも知れないが言われていたことだ。

精糖は脳を仰天させる!!

低血糖症と副腎機能の記述をご紹介

精糖は脳を仰天させるものだった。それは、極度の疲労状態にある人間の体と脳を、即座に幻覚状態にまで百八十度変化させることのできるものだった。

脳は人体の中でも最も敏感な器官といえる。気分の高揚と沈滞、正気と異常、冷静と情緒不安定、躁状態と鬱状態、これらのいずれの状態になるかは、わわれわれが口にするものに大きく左右される。全身(脳はその一部に過ぎない)が最大の能力を発揮するためには、血液中のブドウ糖量と血液中の酸素量とがうまくバランスを保っていなければならない。

E・M・エイブラハムソン博士とA・W・ペイゼットは『体、心、砂糖』で次のように書いている。「・・・血糖値が通常より低いと・・・・細胞、とりわけ脳細胞が慢性的に栄養不足になる傾向がある。この低血糖は食事によって回復するが・・・細胞、脳細胞が慢性的に栄養不足になると、どういうことが起こるか?

その場合、最も弱く、傷つきやすい細胞が最初に損なわれることになる。」すべての機能が正常に働いている時は、このバランスは副腎の監督下に厳密に維持される。われわれが砂糖(蔗糖)を摂取した場合、砂糖はブドウ糖にすぐ変化しうるものであるので、体内での化学変化を大部分飛び越えてしまう。

腸に直接収まった蔗糖は、そこで「消化しやすい形になった」ブドウ糖になる。そして次にブドウ糖値と酸素量が厳密なバランス状態にある血液中に吸収されるわけだ。こうして血液中のブドウ糖値は激しく高まる。

バランスは崩れ、体は危機状態に陥る。

この危機を最初に記録するのは脳である。次に、砂糖処理に関するすべての化学物質を調整するホルモンが副腎皮質から分泌され、血液内のブドウ糖値をさげる働きを持つインシュリン(ブドウ糖値を高く保とうとする働きをもつ副腎から分泌されるホルモンと相拮抗するホルモン)が膵臓のランゲルハンス島から分泌される。

これらすべての 作用は急激に行われ、所定の結果をもたらす。しかし、早すぎるさようは行き過ぎを生む。ブドウ糖値が低くなりすぎ、第二の危機が生まれるのである。このため、膵臓のランゲルハンス島は分泌腺を閉鎖し、副腎皮質のある部分も同様に分泌を呈しする。化学作用のこの逆流を調整するためにたの副腎のホルモンが作り出さなければならず、この結果再びブドウ糖値は上昇することになる。

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てすとてすと

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