副腎疲弊(疲労)について
昨日の続き
こうしたすべての変化はわれわれの感情に反映する。
ブドウ糖が血液に吸収されている間、われわれの気分は「高揚」する。急激な気分の上昇である。しかしながら、ブドウ糖値が低くなりすぎると、この投げ与えられたエネルギーの動揺はおさまる。
われわれは気力を失い、疲れを感じ、ブドウ糖値が再び上昇するのまで動いたり考えたりするのさえ億劫に感じる。われわれの貧弱な脳は疑惑や幻覚にとらわれやすい状態になる。われわれは苛立ち、全身の神経がピリピリすることもある。
この第一の危機に続く第二の厳しい危機も、結局、ブドウ糖の超過に起因している。もし、このまま砂糖を摂り続けると、前の危機が終わらないうちに新たな危機が二倍になって始まることになる。
こうして蓄積された危機は、ある日途方もなく大きなものとなる可能性がある。
こんな日が何年も続くと、しまいには副腎がやられてしまう。
過重労働のためでなく、絶えずむち打たれるために疲れ果ててしまうのだ。
ホルモン製造機能は全体的に低下し、量も適量を分泌することができなくなる。バランスを失って機能障害を起こし、これが内分泌循環器系統全体に反映する。
すぐに脳は障害をおこし、あらぬ妄想や幻覚を告げるようなことにもなり、撃鉄を十分引かないうちに弾丸が飛び出すようにわれわれは早まったことを仕出かすようになる。
こんな時にストレスがたまると、それに対処するような健康な内分泌系統がもはやないので、われわれの体はメチャメチャに崩れてしまう。日々の仕事の能率がだんだん落ちていき、常に倦怠感に悩まされ、何も出来ない気持ちになる。
注・太字はブログ筆者によるもの
この本の別の箇所に「特に米を主食している人々にとって」砂糖を一緒にとることは大変危険だと書かれている。低血糖症治療の第一人者である柏崎医師は「日本人は糖代謝がへたかも知れない」と言っていた。
人によって当然副腎が強い人、弱い人がいることも考えると、特に私達日本人は砂糖の摂取を全く止めるのが望ましいか、極力減らすことが大切だと言える。
そうでないと副腎は疲弊(疲労)し、低血糖症、精神疾患、アレルギーの悪化などが起こってしまうことになる。