精神疾患とB12
このブログでも何度か書いているが、「ガンに大量のビタミンC点滴が有効である」や栄養療法の大元を唱えたライナス・ポーリング博士が、「砂糖病」のこの本でも登場し、次のように引用されているのでご紹介する。
ビタミンB12の欠乏は、どんな原因で引き起こされようとも・・・・、しばしば、それがもたらす肉体的結果よりもさらに顕著な形の精神病を発現させる。悪性貧血と結びつく精神病は・・・・肉体的症状が現れる以前に・・・しばしば数年にわたって観察される。他の研究者たちも、精神病患者の漿液(しょうえき)中のビタミンB12の濃度は一般の人々の濃度よりも低いと報告してきたし、ビタミンB12の欠乏は、それがどんな原因によろうとも、精神病を発現させる可能性があることを示唆してきた。
B12は肉や魚の赤身に多く含まれ、人間の体内で赤血球を形成するのに役立ち、貧血がある人は積極的に摂る必要がある。つまりビタミンB12不足は貧血にもなり、精神疾患にもなりやすくなる可能性が高い、と言うことだ。
このビタミンB12は言わずもがな、ビタミンB群の中の1つであるから、砂糖などの摂取によって大量に消費されてしまうものだと言うことを思い出さなければならない。
ここでおさらい。
砂糖を始めとする、精製された炭水化物(白米・小麦粉)ビタミンB群を大量に消費する。ビタミンB群不足は、糖の代謝を始めエネルギーの供給や老廃物の代謝などに悪影響が出る・・・
以下、再び別の箇所の引用
砂糖と白米の組み合わせは致命的である。特に米を主食とする人々にとっては、まさに決定的だ。栄養素の中でも、なかんずくビタミンB群が米から除去されると、身体は不均衡状態に陥る。それは、身体が白米の欠く物質を探し求め、白米を消化するために身体に蓄えられていたビタミンB群がさらに吸い取られるためである。
精白糖も、同様の理由で、身体に蓄積されたビタミンB群を吸い取ってしまう。また、精製小麦粉と製糖の組み合わせは、これらの二つのものが合わさって二重の障害を招く。