怪物・・・
今日は講演会があったので頑張って出掛けてきた。
前売りはとうに完売。当日券もあるかどうか・・の盛況。
司会の方が「まさに怪物であられます・・」と紹介して出てこられた方は、今日の講師96歳にして現役医師日野原重明先生。
日本全国のみならず、世界中を飛び回っていらっしゃる方だ。
あともう少しで97歳になられるそうで、会場前列に開会からずっと座られていて、司会者の紹介で舞台下からの階段をすっ、すっと杖も介添えもなく登られた。見ているこちらは年齢を知っているだけにやっぱりはらはらしたものの、とてもそのようには見えませぬ。
「生活習慣病」の命名者
96歳の高齢にもかかわらず、ご自分のビジョンを持ち、やりたい事への意欲は見習わなくては、と思うほど。これが長生きの秘訣、と恐れ入った。講演の予定は、3年後、5年後ともう満杯なのだという。
今回のお話で初めて知ったのだけれど、昔成人病と言っていたが10年位前から「生活習慣病」と言い改められたこの言葉は、日野原氏の命名だった。「いまや成人だけの病気ではないですよ。あなたの長年の生活、習慣がもとで起こった、あなた自身が作ってしまった病気なんですよ」とおっしゃった。
確かに起きる時間、寝る時間、食事の時間、食べるもの、食べ方、飲酒、喫煙・・・これらがすべて「あなた自身を作ってきたもの」納得です。
「私は食事は一日一食。1300カロリーです」 「睡眠時間は年を取るごとに少なくなって、2,3時間がざらです。昨日はどうしてもやらなければならないことがあって、寝たのが今日の朝の6時。起きたのが7時ですから1時間しか寝ていません。やらなければならないことがあって寝ておれないのです」
若い人ならばいざ知らず、96歳・・・
体の作りや代謝すべてが凡人と違うのだろう。生きていく生き方も
何事も感謝して、与えられて生かされている事を大事にしないとダメです」とおっしゃるとおり、これらがよりよくこのお年になってもお元気な理由だろう。
食事についてはもっと色々お聞きしたかったが、残念ながらカロリーの事しか分からなかった。「固形物の食事が一日1回」と後で付け加えていらしたが、他は何を召し上がっていらっしゃるのか?「皆さん食べ過ぎです」おっしゃってもいたが、単純に皆1300カロリーと言うわけにいかない。
年齢、性別、仕事の程度、成長期、病中、病後などの状態、それに加え分子栄養学ではストレスの度合いによってたんぱく質やミネラルなどの摂取量を増加しなければ、健康を維持するのは難しい、と言うのを考慮にいれなけばならない。