食欲があって元気なとき !
暑かった夏も終わり、大分秋らしくなって来ました。
気がつけばもうすぐ11月・・
カレンダーの残りがぐっと少なく、触った感触が薄くてこんな所で改めて実感した次第。
暑い夏は食欲も失せがちだけれど、秋になると「食欲の秋」と言うほど、食欲も回復、または増進する。
一説には来る寒い冬に備えて、人間の体が本能的に免疫力を高めるためだったり、寒さに耐えられるように皮下脂肪を厚くするためもあるという。(皮下脂肪はそれほど厚くならないそうですから、ご安心を)
ちゃんと栄養を摂っていないと、やっぱり季節が変わると、しかも最も厳しい季節に体も心も対抗出来ないということなのだ。
栄養を摂っていないとこの先風邪にかかりやすかったり、インフルエンザにかかりやすかったりする。
そんな中、風邪を引きやすい人、そうでない人がいるのは確か。体質などによって、(特に副腎疲労があると)喉などの粘膜も弱かったりするようなので、みんながみんな理想通りにはいかないけれど、夏に失われたと思われる栄養はやっぱり意識して摂りたい。
体調が悪いと炭水化物(糖質)が多くなる?
消化能力が落ちたり、胃腸の具合が悪い、どうもすっきりしないなどの不調を感じているとき、体力が落ちている、具合が良くないなどのときは、私達は本能的に消化の良いもの、体にとって食べやすいものを食べる傾向にあると言う。
そのため消化が早く、柔らかく食べやすいものに食事が偏りがちなる傾向が高いといい、そう言うときはやはり炭水化物を摂る量が増えるという。
「柔らかく食べやすい」を考えてみると、ご飯、パン、麺類、小麦粉を使った料理などが多いのは納得するところ。少ない栄養で、すばやくエネルギーに変えなければならないから、甘い物も食べたくなる・・
これがかえって免疫力を低下させるとは、医師でさえ言わない・・
けれど体調が悪くても、そういうときこそ頑張って意識して少しでもいいからやっぱりたんぱく質の物を食べないと、いつまで経っても体調は良くならない。
少しずつ少しずつたんぱく質の食べる量を増やしていく、これは大切だ。
私の亡くなった母親が体調が悪く一人暮らしが出来なくなって、一時期我が家にいたことがあった。
これはいい例だけれど、母が我が家に来たときは、殆ど何も食べられなかった。
もう15年位前だけれど、その頃まだ我が家は野菜中心の超低たんぱく質の生活で、当然栄養に関する知識も勿論栄養療法で言っている食事などは知らなかった。(知っていればもう少し母の人生は違っていたはず)
当時の母の食事は、ご飯は茶碗に一口か二口。おみそ汁も「お腹が一杯になるから」と汁碗半分がやっと。たんぱく質をやっぱり摂らせなければと用意した豆腐は16分の1丁がやっと。(20~25g位)お刺身が割に好きだったので出したが、マグロなどをせいぜい2,3切れがやっと。
でも「食べなければダメだ」と小さい子をなだめるように食べさせた。
その甲斐あって、一ヶ月経ったら子どもの茶碗に軽く半分、おかずも大分食べられるようになり、3カ月目には子どもよりも少し多い量を食べられるまでになり、元気になっていった。
食べないと胃酸も分泌されないし、腸の粘膜も弱るので吸収も悪く下痢をしがちだったけれど、何とかなった。(本当だったらもう少し栄養がとれるようにしてあげられれば良かったのですが・・)
体調の悪いときなどはどうしても食べやすい炭水化物(糖質)に偏りがちの食生活になることが多い。頑張って見直して、食べてみませんか?