体にいいと思っていた「ブドウ糖」

ブドウ糖点滴の話

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その昔、私の実母がよく言っていた。

「ブドウ糖は元気が出るからね。手術した後だったり具合が悪かったりしたときは、ブドウ糖の点滴をしてもらうと、食事をしなくても生きていられるから。ブドウ糖は栄養があるから」

私の母は若い頃に外科手術をして入院をしている。

そのとき多分ブドウ糖の点滴をしていたのだろうと思う。

私が物心ついたときに、何かの話でこのブドウ糖の話になって、この話を聞いている。これだけ記憶にあると言うことは、きっと何度か聞かされていたのだろう。

私は「ふ~ん。ブトウトウって、すごい物なんだ。水みたい(液体状という意味)なのにお食事するのと同じくらい栄養があって、それをしてもらえれば、お食事をしなくても生きられるんだ・・」

と、ずっと信じていた。(これはある意味、間違いじゃあないんですがね)

うん、ブドウ糖が入っているから、体にいい!

これが大間違いだと分かったのはごく最近。

砂糖がいけない、と理解してからあとのこと。

食品、特に加工品に大概入っている、ブドウ糖。

砂糖より分子が小さいブドウ糖は吸収が早いから、口から摂ってはだめなんだ、と分かった・・・

母の話から、ブドウ糖に関する確たる信頼?をずっと持ち続けていた私。

子どもが生まれてから子どもにアレルギーがあったので、当時から添加物を始め、アレルゲンが入っていないかなどのチェックをするのが常だった。

その中で「ブドウ糖」の表記があると、妙に安心して「体にいいものが入っている」と満足していた。

子どものお菓子やアイス類にも必ず入っていたから、「砂糖」が入っていると「虫歯になりそう」だの「砂糖はよくない」と思っていたけれど、ブドウ糖は母からの刷り込み?があったので、安心さえしていた。

でも、ご存じブドウ糖は口からそのまま摂ってはいけない物質。砂糖よりも心身にとって口から摂ることはもっと悪い。

けれど脳には唯一利用できる物質で欠かせないので、私達はともすると大きな勘違いをしている事が・・・

脳に大切なブドウ糖は、私達が口から食べた食物から、ゆっくりと消化・吸収を経て血中に入り、脳のエネルギー源として取り込まれるのが一番いい。

ブドウ糖そのものを口から摂るのは血糖値を上げやすいだけではなく、私達の体が急激に吸収されてきたブドウ糖を処理できない体の仕組みだと言うことを忘れてはならない・・・

もちろんすぐには具合が悪くなるとか病気になるとかはないかも知れない。

けれども頻繁に、ずっと摂っていたら体や精神面に不具合が出る。

脳に一番必要な物質、ブドウ糖だけれど、私達の食べたもの、「炭水化物(糖質)」「たんぱく質」などから体内でゆっくり消化され分解されて「ブドウ糖に変化したもの」だったら、心身に不具合が出ない・・・

不思議な物です。これを読んで頭がこんがらがった方、ごめんなさい。

でも、砂糖やブドウ糖を口から摂らないほうが元気で健康的に生きていかれる、ってことは事実。

そして心身の不調が、砂糖や脳に必要なブドウ糖摂取から来るなんて医療関係者も、誰も思っていないのが、問題だと思っている。

表示テストです

てすとてすと

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする