ビタミンB群の話(パントテン酸)
参考著書 マイケル・レッサー著
「栄養・ビタミン療法」
栄養による精神的健康の改善 より
別名「抗ストレスビタミン」と言われている。そのため欠乏すると最も顕著に現れるのは精神的症状で、不眠、不機嫌、うつなどがある。
パントテン酸欠乏は副腎を疲弊させ、最後は副腎を破壊するとされている。
副腎疲弊に関連する疲労に陥っている人は、副腎の位置である背中の小部分に痛みがある場合もある。
副腎が疲弊する原因として、低血糖症における血糖値の変動に 伴って分泌されるホルモンの過剰分泌によるもの、過度のストレス、それぞれのアレルギー症状によるもの、砂糖を始めとする精製された炭水化物の過剰摂取・カフェイン・アルコール摂取から来るもの・・と色々ある。
そんな副腎の機能を支える働きがあるのがパントテン酸。
また脂質代謝・エネルギー代謝・アミノ酸代謝に関わる重要な物質でもあるが、そのほかにもあらゆる所に作用しているそうで、簡単には書くのが難しい、とも言われている。
パントテン酸不足で起こる症状
・副腎疲労
・風邪を引きやすい
・アレルギーが出やすい、なかなか治らない
・不眠
・歯ぎしり
・疲労
・食欲減退
・便秘
・呼吸に関するトラブル
・低血圧
・けんかしやすい
・脚がほてる
・うつ
・腸に潰瘍を発症
・消化管障害
・成長停止
・皮膚・毛髪のトラブル
・末梢神経障害
・抗体産生の阻害
・生殖機能障害
パントテン酸不足が起こる原因の一つに加工食品の摂りすぎがある。
パントテン酸は未加工、未精製の食物にはほとんどのものに存在しているが、過度に加工された(精製されてしまった)食品には殆ど含まれなくなってしまう、と言う。
精製された食品をとることで、血糖値も上がりやすい、パントテン酸もとれない、となるとますます困った症状が増幅されてしまう・・・悪循環に陥ってしまう。
せめて日々食べるものにちょっと気を配ってはどうだろうか?
自分の心身の健康を保つために・・・