TG(中性脂肪)・・基準値40-149 mg/dl
中性脂肪は体にとって大切な脂質であり、体を動かす為に必要なエネルギーになると共に、いざという時のエネルギー源として蓄えておくものでもあります。
肝臓で作られるほか、食事によって摂ったものが体内に蓄えられる。
血液検査の時、前日夜から絶食して行うのは、理由の1つとして中性脂肪は食事によって変動してしまうから。
過剰分は皮下脂肪や肝臓、血液にどんどん蓄積されていく。中性脂肪を上げてはいけないのはこのため。
皮下脂肪に溜まれば贅肉、肝臓では脂肪肝、血液に溜まれば動脈硬化の原因になる・・・
中性脂肪は高いのも問題があるが低すぎるのも問題があります。
低いと疲れやすい、だるい、熱が作りにくくなるため体温が低くなりやすい。熱を逃がさないなどの体温調節の役割もある。
糖質の2倍を超えるエネルギーを持っていることからも、非常時に備えて蓄えておくエネルギーともいえます。このため何日か食事を摂らなくても生きながらえる仕組み。
また臓器を外部の刺激から守る役割も果たしているといいます。
テレビの食用油のCMで中性脂肪を減らすのにあたかも食用油が関係してような(油の摂りすぎ)宣伝をしているのがあります。
中性脂肪は確かに脂だけれど、油を食べることだけで増えるものではないです。
むしろ中性脂肪が上がってしまう原因として、菓子類、果物、アルコールの摂りすぎがあります。
特に精製された炭水化物(糖質)の摂りすぎ、糖類の摂りすぎでも上がってしまいます。
また運動によって消費されるので、運動不足でも数値が上がってしまいます。
では中性脂肪を上げるにはどうしたらいいか? タンパク質を摂ることで、上がる人がいます。
中性脂肪が低い人はタンパク質不足も原因となる。
中性脂肪の消費にはタンパク質も不可欠なので、中性脂肪を上げるために炭水化物(糖質)や糖類を摂ってはいけない理由はここにあります。
中性脂肪は最低でも100mg/dl位あると体調もよく、疲れにくい。
特に50以下の人は積極的タンパク質を摂りたい。
一度に摂ることが難しかったら少量頻回摂ると効果的。