即効性がない栄養療法・ゆっくり効果が現れる・・・・
一般の医療だと、「頭が痛い」となれば頭痛薬、痛み止めでとりあえずの症状を取り除く為の薬の処方をする。対症療法と言って、症状に対して何らかの治療をする、と言う意味。
頭痛の原因が低血糖症などに大元があると、頭痛だけ治そうとしても治らないのは、このため。
それに引き替え、栄養療法では栄養が足りない分を(栄養欠損を補う)、まず食事から十分とり、それでも足りない分をサプリメントで補いながら、症状の改善を図る。というものになる。
「私は健康だ」と胸を張っている人でも、大概の人は栄養欠損がある。
栄養療法では、分子のレベルで体を診て(詳細な血液検査)、分子のレベルで足りない栄養を補っていくことで、人間本来の治癒力や免疫力を上げ、症状や体調を整えていく、というプロセスをたどる。
元々栄養欠損があるからこそ、体調が悪いので、まずその栄養を満タンの状態に持っていくことを基本にする。一日3食栄養バランスの取れた食事をしていたとしても、足りていない栄養は、食事をとった上、サプリメントで補っていったとしても、そうそうすぐには十分にはならない。
満タンになってから、具合の悪いところへ徐々に栄養が入っていき、症状や体調が良くなっていくのだ。まずは3カ月、しっかり栄養を体に入れる。早ければ3カ月で何らかの改善が望める事があるが、これは「良くなった」と感じる人もいれば、「全く感じられない」人もいる。
その人の栄養状態と個人差、サプリメントで補った栄養がどの程度有効に体内に取り入れられているかによる。我慢のしどころ。もちろん、これ以上時間がかかることはあるが、血液検査の結果は確実に良くなっていく。
このような理由から、すぐには「良くならない」、「良くなった実感がない」のはこのためで、あきらめずしっかり日々の食事を大切にしてしっかり処方されたサプリメントを飲むことが重要。今までに失った栄養や足りない栄養はすぐには元に戻らない。けれど決して無駄な治療ではないことを忘れないで欲しい。