動物の体内ビタミンC生成
動物は必要に応じて、体内でビタミンCを作り出すという。
自身が必要なとき必要な量を作り出す、と知って驚いた。
動物は人間と違って具合が悪いからと病院にかかるわけにも行かないから、自分で自分の免疫力で治していく・・・
それが出来ない物は死んでいくという自然界の厳しさ、自然淘汰だ。
動物がけがや病気、ストレスなどにさらされると実に通常の生成量の100倍作る動物もいるという。
一部だけれど、一日の生成量を記す。
ウサギ 275mg/kg体重/1日
ラット 150mg/kg体重/1日
体重1キロ当たりウサギで275mgと言うことだから、2キロのウサギだと550mg一日に作られる。これは通常の生成量で、何かあったときはそれに対応するべく、体の中で必要量が作られ、体を正常な状態に修復するという。
人間も動物同様に必要なビタミンC
以前ガン治療の一つの方法としてビタミンCの高濃度点滴治療をご紹介したけれど、ガンの治療だけでなく、上記に上げた様にその時々によってビタミンCが必要なのだという。
ビタミンCの研究で知られる、ポーリング博士が「風邪にはビタミンCが効く」と言ったのをご存じの方もいらっしゃると思う。
風邪だけでなく人間も動物同様、けがの時、病気の時、ストレスがある時に大量のビタミンCが必要だという。
動物が自分の生命の危機であるけがや病気の時に必要なビタミンC量をその時どきで調整して作り出しているように、人間も本来なら自分の必要量に応じて、体内でビタミンCを生成するべき物だったのだろう。
けれど進化の途中と言うか、突然変異とでも言うかの過程で、体内で作られなくなってしまったのだ。
実際、ガンの点滴治療には血中のビタミンC濃度が人によって違うので、測定しながら、ある程度の血中濃度に持っていかなければ、期待したほどの効果が上がらないとも聞く。
だから一律に何gの点滴、と言うわけにいかず、人によって、状態によって、その日の体調によって量が違ってくる、と言うのは動物の生成量変化を見て納得した次第。