体調を崩しやすい、季節の変わり目
春、暖かくなってきて、季節の変わり目。
体調を崩しやすい時期ともいえる春。新年度で新しい環境、それに伴う人間関係。緊張や慣れない故の疲労も加わる時期。
季節が変わるとき、体がついていかない、という感じている方も多いのではないでしょうか。
人間の体は、周りを取り巻く環境に順応するようにうまくできています。
ですが何らかの原因で時々、またはずっと体調が悪くなってしまう事も多々ありますし、自律神経の乱れといわれることもあるでしょう。
上に書いたように、疲労などがたまると調子を崩しやすいのは、皆さんご存じ。
春は眠い? 昼間は異常に眠い?
春の自律神経の乱れで朝なかなか起きられない。よく聞くことかも知れないですね。
夜更かしもしていないのに、朝起きられない人の中に栄養欠損があるかも・・
気がつけば寝てしまっている。という人の中には、血糖値がうまく調節出来ない血糖調整異常=低血糖症の疑いがある人もいるでしょう。
朝起きられない人の中に、ビタミンB群、カルシウム不足や鉄不足による貧血が深く関わっている場合も。
また食事をしっかりとっていない事でエネルギー不足になってその結果で自律神経の働きが乱れ、血糖値調節のリズムも乱れ、(ホルモンのアンバランス)結果として寝ても寝ても眠い、起きられない事もあるのかも。
実はこれも血糖調節異常=低血糖症が関わっている場合があります。
日中の、特に昼食をとった後異常な眠気の症状が強く出る場合、摂った食事を見直してみることも必要です。
1・朝ご飯を抜いていなかったか
2・おかず(タンパク質)に比べて炭水化物が多くなかったか
(精製された炭水化物は多くなかったか。)
例・白米、パン、うどん、ラーメン、バスタ類
3・缶コーヒーや清涼飲料水、ジュース類、健康ドリンク、スポーツ飲料
などを飲まなかったか
4・食後に甘いお菓子やデザートをとらなかったか
これらに該当するならば、急激に上がった血糖値が急激に下がったり不安定に下がったりしたことが原因で、異常な、強烈な眠気が襲ってくることが多いです。
血糖値が急激に変化しても、午前中は血糖値を調整するホルモンが分泌されているため、(アドレナリン+ノルアドレナリン,ドーパミン=カテコラーミンといわれるホルモン)症状は出にくいですが、早朝から分泌されていたカテコラーミンは分泌が終わってしまうので、特に昼食後は眠気として症状が出てしまう人が多いのです。
眠気だけでなく、午後3時以降夕方が近づくと人によっては震えや冷や汗、だるさや気分の落ち込みまでも症状として出てしまうなど典型的な血糖調節異常=低血糖症の症状です。
このように血糖調節異常を起こす方は、糖類つまり(特に)精製された炭水化物や砂糖などを沢山とる傾向にあるのと、糖に対する耐性や代謝がうまくいかないというのもあるのです。
昼ご飯の後の眠気を抑えるために、炭水化物が主となったメニューを極力避けて甘いものも極力とらないようにすると大分違ってくるはずですが、もっと大切なのは『空腹時間を長くしない』ことです。
また早食いをすると血糖値が上がりやすいので、ゆっくり噛んで食べること。
主食を食べる前に、タンパク質のもの、肉や魚などから食べたり、サラダなどから食べ始めると血糖値の上昇を緩やかにできます。
食前に3に上げた飲料を飲まない、どうしても飲みたいときは、ぐっと飲まず食事中に少しずつゆっくり飲むことをお勧めします。
口の中の粘膜から、胃の粘膜から急激に吸収されて血糖値を上げるからです。
それでも眠いときはやっぱり血糖調整異常=低血糖症の検査・治療をしてみるのも1つの方法です。