メタボなのは人間だけではない・・
先日ニュースを見ていたら、ある動物園の猿が、人間の与える餌の食べ過ぎででっぷりとメタボリックな猿になっているのを紹介していた。
お腹が布袋様よりでっぷりとだらしなく広がっている。動くのも大変そうだった。人間だって動物だって食べ過ぎれば太るのは道理。
実はありがたく食べている牛肉。特に国産の高級和牛もメタボな牛だと言うのだ。テレビのグルメ番組でよく見る、調理前の肉を思い出して欲しい。
「サシ」と呼ばれる脂が網状に美しく、まさに芸術的に模様となっている、あれだ。
赤い部分が肉の部分。赤い部分とサシと呼ばれる白い部分とどちらが多いでしょう。この頃の高級牛は、このサシがずいぶんと多いような気がする。
つまり牛肉をありがたがって食べているのではなく、サシの脂の部分、牛の脂の部分を「美味しいですねぇ~。やっぱり高級牛肉は舌でとろけるような味ですねぇ」などとコメントしながら美味しそうに食べている・・・
これを聞いていたあるタレント「あれは脂の味なんだよねえ。肉の味じゃあない。みんな肉の味知らないからそんな事言うんだ。脂の味しかしないよ」
ごもっともです。脂に沢山のお金を払ってありがたがっている、と言うのだ。人それぞれでそれはそれでいいのだが・・・
このサシが入った肉。きれいに入るには並大抵の育て方では上手くいかないそうだが、なるべく運動をさせないで育てる、と言うのはどこの畜産農家も一緒のようだ。一説には運動を余りさせないので、病気になりやすくその為の薬剤や肉質を柔らかくするためのホルモン剤(女性ホルモン)を投与しているとも聞く。
メタボな牛なのだ。
我が家はもっぱら赤身の牛肉を食べている。肉の味が産地の国によって違うけれど、口の中でじわっーと広がる脂の味ではなく、しっかり肉の味がする。牛肉は貴重な動物性たんぱく質。しっかり食べたいものだ。