ばかばかしく愚かなこと
以下ウィリアム・ダフティ著 砂糖病から一部引用
科学者たちは、砂糖を食べて頭をクラクラさせている西洋人たちに、米から生命の力を磨き落とすことをやめるよう教え諭す代わりに、生命を与える米を磨いて得た莫大な量の糠から魔法のビタミンの結晶を造り出そうと、実験室で奴隷のようにあくせく働いていたのである。
しかし、この糠はどうやって得られるのか?玄米から剥ぎ取るのである。ビタミンを化学式にまで押しつぶそうと努力した世界中の化学者たちによって、こうした結晶は造り出されたのである。
ロバート・R・ウイリアムズ博士と共同研究者たちは、一トンもの糠から純粋な結晶を五グラム抽出するのに二十六年を費やした。そして、これらの結晶から、この生命を与える神秘的な成分の分子構造がついに決定されたのである。
彼らはこの分子を合成しようと実験室で一歩一歩研究を重ねたが、それが完成するまでにさらに二年を要した。第二次世界大戦がすぐ目の前に迫っていた1936年、この途方もない仕事はついに完成した。
チアミンあるいはビタミンB1と呼ばれた、この物質の発表は、1936年八月二十三日付『ニューヨーク・タイムズ』紙に大きく取り上げられた。
★太字はブログ筆者によるもの
糖質の代謝に必要なビタミンB1は白米だけではなく、精製された小麦、ご存じ白砂糖などの代謝に大量に使われるため、米を主食としない欧米人でもB1欠乏で心身共に不調になっていた人は沢山いたのだ。
精製されていない穀類をまるまる食べていれば、上記の様な莫大な労力と時間を浪費しなくてもすんだことだったのだ。
日本人の一般庶民の多くが精白米を食べるようになってから諸説あるが、戦後と言われているのが多い。
それまでは麦を食べたり、米に麦を混ぜたり、勿論雑穀を食べて理想的だった。
現在でもわざわざビタミンB1だけでなく貴重なミネラルをそぎ落とした白米を食べて具合が悪くなっている人もいるのだ・・・
お米だけでも代えると随分違うはずだ。
まずは麦を混ぜることから、始めてみませんか?