脳と栄養のシンポジウム-溝口徹先生編2-10 脳の栄養不足から来る精神疾患は治療が可能

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掲載については溝口クリニックよりご許可を頂いています。

~一部・または全部における引用・無断転載をお断りします~

脳の栄養不足から来る精神疾患は治療が可能

栄養療法の大元になっている学問、考え方は故ライナス・ポーリング博士と今年5月に亡くなったエイブラム・ホッファー博士らによって築き上げられた療法だ。

ポーリング博士が造った造語である「Orthomolecular Medicine ・オーソモレキュラー療法」と言われるものになるが、語源は下記の通り。
Orthomolecular Medicine
分子      Molecule
整合(整える) Orth-
医療・医学  Medicine

日本語で書くと、分子整合医学で分子整合栄養医学とも言う。

人間に限らずすべての生物は自らの内部環境を最適な状態を保とうとしていて、何らかのトラブルが起きたとき、元に戻ろうとする強力な自然治癒力がある。

身体の中の内臓にしても神経にしても、私達が意識していないけれど常に新しい細胞に作り替えられている。ひとときも留まっていないのだ。

これらを維持・継続していくのには良質で最適な量の物質(食材)の供給によって、60兆細胞の機能を改善していくものだ。

精神疾患のトラブルも勿論例外ではなく、適切な量の栄養素を補っていくことで、治癒が可能なのだ。

今まで長いこと精神疾患を患っていた人にとって、栄養だけでそんな事があるのだろうか、と信じられないだろうけれど、事実治癒や改善に時間などの程度の差こそあれ、治療を始める前より良くなっていっている人が多い。

脳に必要な物質

脳を構成している物質は主に『脂質』と『たんぱく質』であること。
当然の事ながら口から摂る食材は脳を構成し働かせるのに重要な役割をする。

とりわけ脂質とたんぱく質は重要だ。

脂質と聞けば悪い物、有害なものと言うイメージを持ってはいないだろうか? 体内に存在する脂質であるコレステロールも悪者にされているけれど、人間が生きていく上で非常に重要な役割を果たしている。

コレステロールは食材にも含まれるけれど、口から摂ったコレステロールは体の中で造られるコレステロール量に比べたらずっと少ない。よく医師でさえも「コレステロールの高い食材は食べないように」と言うことがあるけれど、根拠はないのだそうだ。

体内で造られるコレステロールの材料になるのは言わずもがなたんぱく質。とりわけ動物性たんぱく質だ。

食生活が乱れ、たんぱく質の摂取などが減ると当然の事ながら、コレステロール値も低くなる。

脳の働きに影響がある低コレステロール値。低い人はそれだけで精神疾患が出やすくなる。

脳内で必要なコレステロールは脳内で造り出されると共に、ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリン・GABAなどの脳に必要な物質も造り出しているのだという。

今回脳内で必要なコレステロールは脳内で造り出される、と聴いて興味深かった。今までそんなこと考えた事もなかったからへぇ~思わず言ってしまった。

脳には有害な物が簡単に入り込まないように「脳関門」があるため、脳内に入れない物質で脳に必要な物は脳内で造り出されているとよく言われる事だけれど、GABAもその中の1つでGABA入りの食材を食べてもリラックス効果などは期待できない。

脳内に必要な物質を十分造り出せるためにもやり日々の食事が大切だと改めて思った。

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