やっぱり重要だったビタミンB群
ビタミンB群には、あとコリン・イノシトール・ビオチン・PABA・パンガミン酸(“B15”)があると言うけれど、資料も少ないためまたの機会に。
長々とちょっと難しい内容で約一週間も書いていて、申し訳なかったです。
でもせっかく読んだ本の内容で、こんなに重要な働きをするビタミンB群の話を書かないのはもったいないと、純粋に思ったからでした。
B群は実に多岐に渡る働きをする物なのですね。
サプリメントを処方される時は必ず「Bコンプレックス・複合体」での処方になります。つまりB1だけ処方とかB3だけ処方とかと言う単体のみでの処方は少ないのです。
やはりB群の働きは、色々な種類のビタミンBが相互に影響し合って働くのもありますし、その方が効果的だからです。
B群の欠乏は本当に色々な心身の症状が出る物だと、改めて驚かされました。各ビタミンBの項目を読んで頂ければお分かりと思いますが、出る症状に重なっている物が多いです。
貧血・うつなどの精神疾患・頭痛・消化器官の不調など、重複しています。
分子整合栄養医学では、こうした生化学を元に人間の体と仕組み、働きを捉えて、体に必要な物質がその人にとって何がどのようにどのくらい足りないことで起こっているかを診るのです。
この考えの基に病気の治癒をみていくと、現在の医療の対症療法では、時には太刀打ちできず治らない事も出てくるのだと言うのがよく理解できます。
例えば、最後にご紹介したビタミンB12と葉酸不足から来る貧血。貧血として血液に現れるのはかなり進んだ状態だと言うことが分かります。勿論検査数値に表れていても、現在の検査項目では、フェリチン(貯蔵鉄)の値まではなかなか検査しないので、見落とされている事が多いのです。
貧血が分かっても、吸収が悪く副作用が出る非ヘム鉄の鉄剤を飲んだとしても、思ったような改善がなかなか出来ない人もいますし、貧血の原因が、ビタミンB12や葉酸から来ているとしたら、鉄剤だけ飲んでいても根本的には解決しないのはある意味当然と言わざるを得ません。
栄養療法では上記の考え方から、サプリメントを飲んでの治療がされるわけです。
勿論サプリメントを飲み始める前に、食事が重要であるのは間違いありません。サプリメントはあくまでも食事をした上での「足りないところ」を補う物です。
それぞれの欠乏を解決するのにどんな食材を摂ったらいいかを書きませんでしたが、どれにも言えるのは、やはりたんぱく質(動・植物両方)を多めに摂り、野菜などからビタミン・ミネラルを摂ると言うバランスのとれた食事が必要になって来るのは言うまでもありません。
サプリメントは高価で買えなくても、日々の食生活はちょっと意識するだけで、すぐ出来ますし変えていくことが出来ます。
それぞれの欠乏症にならないようにしっかりとした食事をとるように心がけたいです。