以前ガン治療の一つの方法としてビタミンCの高濃度点滴治療をご紹介したけれど、ガンの治療だけでなく、上記に上げた様にその時々によってビタミンCが必要なのだという。
ビタミンCの研究で知られる、ポーリング博士が「風邪にはビタミンCが効く」と言ったのをご存じの方もいらっしゃると思う。
風邪だけでなく人間も動物同様、けがの時、病気の時、ストレスがある時に大量のビタミンCが必要だという。
動物が自分の生命の危機であるけがや病気の時に必要なビタミンC量をその時どきで調整して作り出しているように、人間も本来なら自分の必要量に応じて、体内でビタミンCを生成するべき物だったのだろう。
けれど進化の途中と言うか、突然変異とでも言うかの過程で、体内で作られなくなってしまったのだ。
実際、ガンの点滴治療には血中のビタミンC濃度が人によって違うので、測定しながら、ある程度の血中濃度に持っていかなければ、期待したほどの効果が上がらないとも聞く。
だから一律に何gの点滴、と言うわけにいかず、人によって、状態によって、その日の体調によって量が違ってくる、と言うのは動物の生成量変化を見て納得した次第。