高濃度ビタミンC点滴
ライナス・ポーリング博士が、ビタミンCがガンに有効だとすでに何十年も前に言っていた訳だけれどメイヨークリニックの誤った治験結果を発表したため、38年もずっと無視され続けてきたと言うのはあまりにも有名。
最近になってガンにビタミンC高濃度点滴が有効だと言うことと、そのメカニズムがアメリカの国立衛生研究所(NIH), 国立ガンセンター(NCI)などによって去年(07/05月)確認された。
高濃度ビタミンC点滴療法によりガン細胞の周囲に発生した過酸化水素がガン細胞の中に取り込まれ、ガン細胞のDNAやミトコンドリアを障害し、ガン細胞のエネルギー源となるATPの生成を低下させるためであると発表した、と言う。
その間のガン患者の多くは、その効果を試すことなく亡くなったわけだ・・・
ポーリング博士らが唱えてきた事がまさに正しく有効だった。ご存命ならどんなに喜ばれた事だろう。

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今アメリカを中心に高濃度ビタミンCが足りない
この発表を受けて、アメリカを中心にがんの治療にこの点滴を使うようになったので、生産が追いつかず、品薄でなかなか手に入らないそうだ。
そしてこの秋、手に入らないばかりでなく、かなりの値上げになってしまったという。
日本でも高濃度ビタミンCの点滴がここ何年かでやり始めるクリニックなども増えてきているが、実際に効果があるとされているのは、アメリカ製のビタミンCのようで、点滴を行っている医療施設などで、医師が個人輸入する形で
入手して行っているのだという。(防腐剤などの無添加で、純粋なビタミンC)
ビタミンC点滴はご存じの通りがんだけではなく、副腎疲労、難治性のアトピー性皮膚炎などにも効果を上げているので、これを使って治療をしている人はがん治療以外にも割にいる。
命に関わるガン患者への優先的な点滴のため、緊急性のない比較的落ち着いている病状の人には少し待ってもらうような状態になるかも知れないと言うのだ。
何とも皮肉な事だけれど、がん細胞だけを攻撃して、体にはいっさい副作用がなく、しかもいかなる抗ガンよりも延命効果があるビタミンCが安価で、保険が利き、すべての人に使えるようになるといい。