待っていた、溝口先生のご本 !
先日、このブログでも時々書かせて頂いている新宿溝口クリニックの溝口徹医師の書かれた本が出版されました。
私が先月充電中に書店で溝口先生のお名前が書いてある本を見かけて、「はて、先生の本は6月出版と聞いていたけれど・・」と勘違いしていたのが、まさにこの本。
溝口先生は分子整合栄養医学に基づく栄養療法で治療をされている医師。
「薬に頼らない、精神疾患治療」として、年々注目を浴びているクリニック。
多くの精神疾患は栄養欠損であることを明確にし、60項目にわたる詳細な血液検査で、その人の体に足りない栄養素を突き止め、食事の改善と共に医療用の高濃度サプリメントも用いて治療していくことで、成果を上げているのはみなさまよくご存じ。
このブログを読んでくださっている方々の中にも溝口先生にお世話になっていらっしゃる方が多い。
溝口先生は、先日亡くなられたカナダの世界的精神科医であるエイブラム・ホッファー博士とも実際お会いになっていらっしゃる。またホッファー博士と時々メールで連絡を取り合っていらしたという、まさに栄養療法、精神疾患の最先端をつかんでいらっしゃる先生でもあります。
「うつ」は食べ物が原因だった!」
タイトルの通り、精神疾患の原因に食べ物が原因だと言うことを繰り返しはっきり書いてあります。
今の日本の医療、とりわけ精神医療の分野では最も軽んじられ、無関係とされている事です。
これは世界的に見てもある意味非常に遅れている、ということ。
私も繰り返し書いているが、私達の体と心を作っているものは何なのか?
食べ物と心身の状態、病気と関係がない訳ではない。人間は食べるために生きている、というごく基本的な事を思い出せば、理解ができるでしょうか?
この大切で最重要の事を医療従事者も私達患者側もともすると忘れています。
日本のこの飽食の時代で、誰もがひもじい思いをせず、満腹であることで、栄養欠損があるとは理解ができないのですよね。
この本で私が一番感動したのは、この事を明確にしてさらに「今の日本人は栄養欠損が多い、肉をもっと食べよ!」
と書いていることでした。
誤った常識で心身の健康 を損ない、体調不良、精神不安定に苦しんでいる人がいかに多いか。
この本では、『心をつくる脳の仕組み』・『栄養療法で心が元気になるメカニズム』を始め、栄養欠損について詳しく書かれています。
精神疾患に悩んでいらっしゃるご本人、またそのご家族の方、栄養療法について知りたい方、今時栄養欠損なんて、何なんだ! と思う方、脳と心からだと栄養の重要性を実に分かりやすく書いてあるので是非お勧めの一冊。
栄養療法と食事の事を心身の不調に照らし合わせて書いてある本はまだまだ少ないのです。
精神疾患は多種多剤を服用して治るものではないです。
日々の食事を大切にして、それでも思わしくないのなら、栄養療法を考えて見るもの、近道だと思います。
溝口 徹著
私が先月買った佐藤安紀子先生著作・溝口先生監修の本も合わせて再度ご紹介する。
佐藤先生の本の紹介はこちら『精神科医の栄養療法―今日からすぐに実践できるメンタルケアのための栄養レッスン』