雑誌に載ったうつと栄養の関係
昨日ネットをみていたら、健康雑誌の「安心」に『今ある「うつ」が消えていく食事』というタイトルで記事が載った、という情報がありました。
記事を書かれたのはご存じ新宿溝口クリニックの溝口徹医師と同クリニック精神科医佐藤安紀子医師が、10ページ以上に渡って詳しく解説しています。
このブログを読んでくださっている方々にはお馴染みだけれど、一般の健康雑誌にうつと栄養の関係が載った事、詳しい血液検査の元、正しい食事と栄養素を補っていくことで減薬を経て回復した例などを織り交ぜ、またその多くの原因の1つとなっている低血糖症(血糖調節異常)を取り上げています。
血液データーの見方や、各栄養素の体の中での働き、こうしたことに注目して治療に取り組むのが「栄養療法」である事も示し、この療法を始めたライナス・ポーリング博士、エイブラム・ホッファー博士の事も紹介している。実に画期的な記事になっていて、私自身とっても興奮してしまった。
(ホッファー博士と溝口医師が一緒に写っている写真も掲載)
この記事はうつの事を取り上げているけれど、栄養と他の精神疾患も無縁ではない。栄養療法で統合失調症やパニック、人格障害などなど、栄養とは無関係ではないのです。
精神科治療においてはまず、血液検査は行わず問診や心理テスト、カウンセリングのみで症状の診断を下し、投薬が始まるのが普通だ。食事はおろか食事療法という概念はない。
症状が改善されないなどになると薬が1つ、2つと序々に増えて何種類も飲んでいるという人が結構いるのには驚かされると同時に多剤による副作用ばかりが出てしまっているのも事実。
うつにつながる栄養素不足チェックリスト、栄養療法を行っている全国の主な医療機関のリストも載っている。
さらに佐藤医師の書かれているのは、まず一番最初に『タンパク質をふやし糖質をへらす』というタイトルで始まっているのには非常に嬉しかった。
「成果を上げている食事のポイント」を具体的な量を示しながらその重要性を説明し、食事の食べ方、食材のGI値の説明など盛りだくさんで改めて確認した次第。
またその後には二人の実際の患者さんが食事と栄養素で劇的に回復した事を手記の形で載っていてさらに溝口医師の解析つきです。
6月に出版された両医師の本をもう一度ご紹介します。
『安心』よりももっと詳しく載っているのでこちらも是非お読み頂きたいです。
佐藤医師の本には、現状の食事方法にも利用できる「コンビニでの食事」「外食における食事」なども紹介しているので、幅が広がると思います。
何よりうつなどの精神疾患を早く治すためのヒントが満載だから実行する価値は大きいですね。
まずは『安心』から
溝口先生
佐藤先生