隅々に血液がいかないと・・・
貧血があると体の隅々にまで血液が運ばれない。
体の末端は脳やその他の臓器に比べて生命に関わるほど重要ではないから、血液が回っていく順位は一番最後。
血液が行かない、ということは栄養も運ばれない。血液が行かないから冷える。手足の先が冷たいのもこのため。貧血に冷え性の人が多いのもこのため。
末端、皮膚の表面も末端といえばそうなわけで、人体の中で一番大きい面積を持つのが皮膚なのです。
その皮膚に血液も酸素も栄養も十分行かなかったら・・・
肌のトラブルは当然起こってきますね。
近頃はあまり聞かなくなったけれど、冬場のしもやけもその一つ。
血液が十分行き渡っていればしもやけは起こらないのです。
皮膚炎やアトピー性皮膚炎といったものも貧血が深く関わっている場合があります。
皮膚のバリアも栄養が関わっているのはご存じの通り。
けれど栄養を運ぶはずの血液が十分行き渡っていなかったら、それも低下してしまいます。
血液は免疫とも関わっているから免疫が低下すればバリアの低下している皮膚からはあらゆるものからの感染の確率が高くなってしまいます。
皮膚は感染症予防・免疫の最前線なのです。
肌トラブルも増えてしまいます。
実際アトピー性皮膚炎と診断されていた人が、よく調べたら栄養欠損と共に貧血がひどく、貧血を治したら皮膚もよくなってしまったというのは栄養療法をやっている医師が多く経験していることで、時間は掛かるけれど少しずつ改善してきれいな肌になっていきます。
貧血は皮膚にも影響してしまうのです。