脳と栄養のシンポジウム江部康二先生編5-10グルコースミニスパイク グルコースとは・・おさらい

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 グルコースとは・・おさらい

グルコース(glucose)とは、英語表記で日本語では「ブドウ糖」の事をいいます。

血中のブドウ糖量を指すこともあり、血液検査などの項目でもグルコースまたは「GUL」であらわされる。ご存じ「血糖値」の値。

単糖類に分類され、分子が小さいので砂糖以上に吸収されやすく血糖値を急激に上げやすいのはご存じの通り。

だから砂糖を摂るよりもブドウ糖を口から摂る方が遙かに怖いということ。

グルコース・ミニスパイクとは

江部先生の本は恥ずかしながら一冊も読んでいないので、「」と言う言葉は今回初めて知った次第。

グルコース・ミニスパイクとは、簡単に言ってしまうと、糖質を摂ることによって変動する血糖値の事。

糖尿病や血糖調節異常(低血糖症)などがない正常な血糖値変動に於いても、糖質を食べることによって血糖値が変動する。

変動しても身体は一定の血糖値を保つようインシュリンを分泌させ調節している。

糖質を食べるたびに上がってしまう血糖値を調整し続けている訳だけれど、当然ながら糖質を摂る量が多ければ多いほど、その頻度が多ければ多いほど、そのたびにインシュリンを分泌して上がった血糖を下げている。

このように糖質を摂るたびに上がる血糖値の事を「グルコース・ミニスパイク」といい、これはあくまでも正常な血糖調節が出来る人のことであって、糖尿病や血糖調節異常(低血糖症)のひとは「グルコース・スパイク」と言ってもっと大幅に血糖値を上げてしまう事になってしまう。

ミニスパイクにしろスパイクにしろ身体にとっては悪影響がある。糖尿病にとっては血管などを傷付けてしまうし、血糖調節異常(低血糖症)の人は、血糖調節のタイプがあるけれど、下がり過ぎてしまった場合にはご存じ血糖を上げるためのホルモン、アドレナリン・ノルアドレナリン・グルカゴンなどが分泌されて心身共に不調が出てしまう原因となってしまう。

糖尿病の人はグルコース・スパイクでそれが大きければ大きいほど『大血管の内皮が傷害されて心筋非右側の危険性が高まる。』といい、『正常人でも、白米などの精製炭水化物を食べれば、糖尿病の人に比べれば小さいとはいえ、グルコース・ミニスパイクが生じるので、代謝全体に乱れが生じてアレルギー疾患などにも悪影響がでる可能性がある』 『』内は抄録からの一部引用。

つまり今は血糖値が上手く調節されている人でも、ミニスパイクを繰り返し起こし続けることによって副腎も膵臓も疲れ果て、糖尿病、または血糖調節異常(低血糖症)になってしまうのだ。しかも知らず知らずのうちに・・・・。