なぜ新生児がフェリチン高値なのか? 貧血を考える16-成長に関わる鉄

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成長に関わる鉄

何度か書いているけれど、栄養素の鉄は成長にはなくてはならないものです。

昨日「赤ちゃん」のフェリチン値を書いたけれど、生まれた時にすでに新生児は110(ng/ml)という高値を持って産まれてきます。

これは生後のまさに著しい成長に備えて必要な分を持っている・・・。ということ・・・。

母胎から必要な鉄を胎盤を通してもらっているのです。

だから大概妊娠した女性は急激に貧血になります。
ヘモグロビン値も減りますが、実は貯蔵鉄(貯金の鉄)であるフェリチンも減っています。

私が知っている範囲だけれど、今現在日本の医療機関で妊婦にフェリチン値までは測定していないでしょう。

胎児は母胎がド貧血になろうと生後の成長に必要な鉄をもらって蓄えておく。

赤ちゃんは生後めざましい成長をするのはご存じの通り。

あくまでも平均・目安なので新米ママさんは一喜一憂しないように・・

出生時身長約50㎝体重約3Kgとして、

生後約3ヵ月から4ヵ月で身長60㎝・体重約6Kg前後。

1歳前後で75㎝・約9Kg前後となる。

実に約3ヵ月から4ヵ月で身長は約10㎝伸び・体重は約2倍。

1歳前後には身長1.5倍、体重は3倍になる。

人生で一番成長するのはこの時期といわれるのがお分かりいただけるでしょう。
次のめざましい成長時期は思春期。

だから成長にとりあえず必要な鉄はしっかり母胎からもらって蓄えて使っていく訳。

新生児の時期に110あったフェリチンが生後6ヵ月で激減して一桁の5になっているのは、上記の理由からというのがよく分かります。

6ヵ月経った以降の赤ちゃんは成長のための鉄はどこから得るか?

母乳もそろそろ栄養が減ってくる時期だし、もともと母乳には成長を助けるだけの鉄は含まれていない・・

人工ミルクにヘム鉄が添加されればいいなぁ、と思っているけれど、今時のミルクはどうなのか今度調べてみたい。

6ヵ月を過ぎる頃からは、これも赤ちゃんの状態によるのだけれど、「離乳食」が始まります。

少しずつ食べられるように練習しながら、口から摂る食べ物から鉄を摂っている・・・

スーパーなどのベビーフードのコーナーを見る機会がありますか?

大概レバーペーストが置いてあります。

私が子どもを産んで育て始めたとき保健師さんに「レバーもあげて下さいね」と言われのぞきに行ったことがあります。

その時は、「えっ、赤ちゃんにレバー?」と思ったけれど、理由があったのは今になって理解しています。

鉄分の補給にほうれん草とかも並んでいるけれど、出来れば吸収のいいレバーを食べさせるというのも理にかなっています。

もちろん肉・魚(出来れば赤身の魚)でも可。(消化能力で食べられるお子さんとそうでないお子さんとがいて個人差は大きいです)

ただ離乳食の開始時期や何から食べさせるかは賛否両論あるし、赤ちゃん自体の状態にもよるのでやたらに言えないけれど、成長に必要だと言うのは頭に入れておきたい。

ここで書いている鉄は『ヘム鉄』であることをお忘れなく・・・・。

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てすとてすと

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