子どもはみんな貧血?? 貧血を考える17-

貧血シリーズは今回で一旦お休みです。次回は未定ですがまだ続きます。

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生後6ヵ月で激減したフェリチンは回復するのか?

生後から約6ヵ月で出生時100ng/dlあったフェリチンもその急激な成長に殆どが使われてしまい、それを補っていくには離乳食から離乳食完了まで、そして以降の食事から摂ることになります。

以下は子どもから思春期・成人のフェリチン値の平均値

5歳から10歳 21

12歳から18歳 22

18歳から45歳 (男) 94

18歳から45歳 (女) 25

これを見て私は随分低い、という感じをもちました。

平均だから高い人もいれば低い人もいるし、健康人も病気を持っている人もいるから仕方ないけれど・・。

男女共に年齢に関係なくこの数値は低すぎるといっていい、と今だから思うけれど・・

栄養療法では女性(有経)でも80位は欲しいし、男性ならば120は欲しいところ。

生後1歳頃までの急激な成長からややゆるやかになっていく子どもの成長。思春期に入ると再び急激に成長します。

基本的な考え方として子どもは青年期、成人を迎えるまでは貧血の状態ということ。

子どもの時に十分なタンパク質と鉄を摂って(もちろんその他諸々もないとだめですが)いったとしても、成長期にはなかなか栄養が追いつかないのが実情というデーターがあります。

成長が終われば特に男性はフェリチンも増えていくことが期待できるけれど今の若い子の食事の貧弱さから深刻なタンパク質不足がどうしてもあるので、自ずと貧血が多くなっているのは事実です。

これは血液検査をしても明らかなことだし、病気までいかなくても様々な症状が現れていることからも確かなことなのです。 血液は嘘をつかないので・・

また忘れてはいけないのが、脳の成長と発達にも鉄が深く関わっている事。

著しい鉄欠乏は精神にも影響します。有経の若い女性にうつなどの精神疾患が多いのに鉄欠乏が関わっているのを知ってほしいです。

うつではなく鉄欠乏だった、という症例は栄養療法ではよくあることでヘム鉄などの処方で改善することも多いというのは有名な話。

それと妊娠期間中の母胎の極度な貧血は胎児の脳の発達にも影響します。

女性の貧血がひどいと妊娠自体が出来にくいことが多いけれど、妊娠期間中に母胎がひどい貧血になってしまうと、さすがの胎児も鉄を蓄えることが出来ず、脳に影響が出たり(自閉症など)、これ以上栄養をもらえないとなると早産の形で産まれてくる・・・。

子どもの頃の鉄不足は少しでも回復するようにしつつ、食事を大切にしていただきたいです。

食事を抜くとか食べたいものだけでお腹を一杯にする、マクロビ、菜食に近い食事などで動物性タンパク質が適量摂れないのは避けたいです。

なんだかんだいっても、このデーターと実際は世界的に認識されている事実だということを理解することも大事。

鉄は成長をはじめ、発汗・排泄などでも毎日失われます。

また運動、とりわけ部活動が始まる中学時代の激しい運動は要注意です。

鉄を摂るならヘム鉄で。つまり吸収のよい、動物性のタンパク質から摂ったほうが効率的、というのをお忘れなく。

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てすとてすと

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