栄養療法をやっていても・・
栄養もある程度摂っていてもなかなか治らない人も確かにいる。
そういう人の中には腸をはじめとして体にカンジダ菌などの酵母菌が増えている可能性があると、最近日本でも言われ始めた。
特に腸内で増えると(カンジダ菌は人間の体内にある常在菌で普段は少ない量で生息)アトピーを悪化させ、治りが悪くなる。また、低血糖症の原因や悪化、精神面でも不調が出やすいということも言われている。
カンジダ菌に関する研究や認識は日本ではまだまだ低い。検査も腸内のカンジダ菌の有無については検便をする。
カンジダ菌は体内にある常在菌なので、どこでも増える可能性があるということ。
実際、食道で増えてしまった人、口の中、女性特有だがわりに多い膣カンジダなどがある。
腸カンジダ菌(LGS)
腸で増えると腸壁にへばりつき菌糸をはびこらせる・・・と言う。腸壁を壊し、目に見えない穴をあけ、腸に入ってきた分子の大きい栄養分を未消化のまま血液中に漏れさせてしまう・・・
特にたんぱく質の大きな分子はアレルギーを起こしやすい。
血液を通して全身を巡ってしまう。
またある特定のたんぱく質分子が脳に入り込むと、脳アレルギーと言って時には一種麻薬のような作用を起こすことが知られているそうだ。
これが心身の不調に繋がるのではないか?というのが最近の研究で言われているらしい。
頑固な皮膚炎・アトピー性皮膚炎は栄養欠損と共にカンジダ菌の増殖も疑ったほうがいい。
私のアトピーも「もしかしたら」とある意味期待して去年便の検査をしたけれど、幸か不幸かカンジダ菌はマイナスだった。
カンジダ菌が1年半くらい陽性(+1~+2)だった方も皮膚の状態は最悪だった(これだけが原因ではなかったが)今年6月の検査でマイナスになったけれど、その頃から皮膚の状態も大分改善してきた。
アトピーは色々な原因があって一概には言えないし、なかなか治らない。スキンケアが一番大切、とは言われるけれど、入浴時洗いすぎるのも良くないし、洗わないで汗や老廃物、塗った保湿剤、塗り薬が残ってもいけないし・・・
以前アトピー性皮膚炎に「水」が関係あるかも知れない、と言った医師はご自身も石けんで体全身を洗うのは週に2,3回と言う。(特に汚れている所は軽く付けて洗う)
特に乾燥肌で敏感肌、アトピーもある人は石けん(特にボディソープなどの液体状、クリーム状のものは洗浄力の強い物があるので注意が必要とのこと)の使い方に注意するといいと言う。
どちらにしても色々工夫しないとなかなかよくならないアトピー性皮膚炎ではある・・・