運動の大切さ
血糖調節異常=低血糖症の治療には、食事療法とサプリメント摂取、主に気をつけることとして砂糖をはじめ精製された炭水化物を極力とらないなどを行う。
治療を進めていく課程で少しずつ体を動かす運動も体調を整えていく上で大切なものだ。
低血糖症に限らず、病気の人にも多少の運動が必要だがその訳は、やはり体を動かすことによって循環(血液)や代謝がよくなり、消化や吸収がよくなる事。
また、心肺機能も活性化し強化される。これらによって、自律神経などのバランスをとりやすくなる事などが挙げられる。
低血糖症において血糖値を上昇させるために作用するカテコラーミンで、交感神経が緊張しがちになるので、この意味からも運動によって自律神経のバランスをとるのが大切になってくる。
一日の運動量の調節
朝起きて、朝日を浴びる事、外気に触れること。
この何でもないと思われることが、実は大変重要だ。
朝日を浴びることで、精神の安定や自律神経のため、睡眠に大切な働きをするもととなる、セロトニンの分泌を促すからだ。眠りの大切な働きをするメラトニンも、セロトニンから作られるので、その重要性が分かると思う。
低血糖症の治療を始めて、約3カ月位経つと(個人差あり)少しずつ軽い運動から、疲れない程度に始めるように主治医から勧められることがある。散歩やストレッチ、簡単な家事などで体を動かす事をするのだ。
空腹時を避け、食後1時間くらい経ったところで始める。低血糖状態になると、血行が悪くなって手足や体が冷えを感じる事があるので、それを感じたら軽い食事をとるか(プロティンパウダーなどでもいい)暖かい飲み物をとるといい。
運動の種類やどの程度の時間するのかなどは、各人の体調を見ながらけして無理はしない事が大切。また体を動かすことでたんぱく質を消耗するので、今までよりもしっかり増量してとることが大切になってくる。
たんぱく質が減ると、体力低下だけでなく精神面での不調が出やすくなるからだ。
書けば簡単なようだけれど、体調が悪い時期はこれが出来ない。
体調が良くなってある程度運動が出来るようになると、意欲も自信も出てくるが、油断してはならない。治ったわけではなく、調子がたまたまいいだけなのだ。
だからいつもより尚一層、規則正しい栄養たっぷりの3食の食事とたんぱく質を多めにとる、そしてサプリメントを忘れてはならない。