(画像は日立・無浸襲血糖測定装置の試作機)
血液の採取を必要としない無侵襲血糖測定装置
日本における血糖調節異常=低血糖症の治療の草分け
日本において最初に低血糖症の検査と治療を始めたのは千葉のマリヤ・クリニック、柏崎良子医師であることが知られています。
日本で一番多くの5時間糖負荷検査のデーターを持ち患者を診ていらっしゃいます。
ご自身も医学部在籍中から低血糖症による体や精神面での不調があったとのこと。
いまから21年前、1987年頃開業し、約15年前から低血糖症の検査・5時間糖負荷検査(OGTT・精密耐糖能負荷試験)治療を始め、低血糖症の治療として食生活を見直し、足りない分の栄養素をサプリメントなどで補い、生活全般を整えながら、血糖の調節をしていく治療を行っています。
糖代謝が上手くいかない日本人
多くの低血糖症患者を診てきた柏崎医師によると「どうも日本人は他の国の人々に比べて糖の調節が上手くいかないように感じる」と。
つまり糖の代謝が上手くいかないのではないかと。
そういう日本人が白米を食べ、デニッシュをはじめとするパン、イタリアンに代表されるバスタ類、ラーメン、うどんなど炭水化物が多い食物を食べているし、甘いものも結構食べていますね・・
さらにインスタント食品や加工品、欧米に比べて、火山灰によるミネラルが少ない土壌で育った栄養価が少ない野菜、農薬の問題・・で食品からとる栄養素が低下しているし、炭水化物(糖類も炭水化物)をとるとビタミンB群をはじめとするミネラル類をたくさん消費するため、体調、精神面で不調が出やすくなってしまいます。
これらの事からも予備軍を含めて糖尿病患者の増加、症状が出ていても分からないだけで、それを上回るであろう低血糖症の人々が多いというのも頷けます。
食事で上がった血糖、炭水化物によって上がった血糖を調節するのに、膵臓はフル回転でインシュリンを分泌させます。しかし糖の代謝が上手くいかないとなれば、膵臓などに負担がかかり疲弊してしまうのは納得がいきます。
低血糖症の人は、適量の炭水化物(糖質)を摂って血糖値をなるべく安定させることが大事になってくるのです。