『栄養医学ガイドブック』のご紹介

現代にあった栄養医学 栄養医学ガイドブック

医学では、栄養、栄養学(医学的な)はある意味あまり重要視されてこなかった。

しかし日本でもここ何年かで、サプリメントを使った治療や栄養療法を始め、栄養素が体にとって必要なことや、病気になるメカニズムに栄養素が足りなくなることが関わっていたりと、医学、医療界にも新しい治療法が始まっている。それに代表される代替医療や統合医療、混合医療なども聞かれるようになった。

今回ご紹介する本は、このブログでもたびたびご紹介したり、引用させて頂いている、マリヤ・クリニック柏崎良子先生の渾身の新刊。

柏崎医師は日本での血糖調節異常=低血糖症治療の第一人者であり、すでに関連の本を自家出版で5冊出していらっしゃると言う。

日本において、低血糖症の本自体少ない上、症例や分析・治療法などを記したのは、この柏崎医師だけだ。

『栄養ガイドブック』の出版に3年かかったそうで、中身も濃く、一般の人にも分かりやすく書いてある。クリニックでの治療の成果を元にし、さらに柏崎医師の研究の成果とも言えるのではないだろうか。

この本は分子整合栄養学(分子栄養学の正式名)を基にご自身が苦労されて治療に当たった経緯から栄養医学の必要性や重要性を示し、栄養医学の考え方、各栄養素が人間の体に大切な物、その作用や働きを分かりやすく解説している。

また低血糖症をはじめとする、近年日本人に多い病気をいくつか取り上げ、生化学的な血液分析を上げながら、有効な栄養素や予防を説明されている。

柏崎医師は日本の食物に昔に比べて栄養素が激減している事や、海外では風邪くらいに見なされているような感染症が日本人がかかると命に関わるような重症になってしまう様な症例にも接している事から、日本人の栄養摂取(つまり食事がしっかりしていないからではないか、と)を確認するよう述べられている。

以前、ガンに対するビタミンC高濃度点滴が書かれた本を紹介したが、柏崎医師はこの本の遙か前、1999年にアメリカでリオルダン博士(第一人者)からこの点滴の事を知り、2001年から本格的に始めている、とある。

またアレルギーや精神疾患が低血糖症と相互に関わりがある事をもとに、日本では行われていない、IgG抗体検査や尿ペプチド検査などもいち早く取り入れ、徐々に効果を上げている。これらの事にもふれながら、患者さんが治る事を第一に考え、新しいことにも積極的に取り組み、献身されている事が書かれていることから分かる。

是非読んで頂きたい、一冊。

追記・2017/4/17に改訂版出版

新・栄養医学ガイドブック (サプリがもたらす健康の回復)

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