必須アミノ酸の働き続き
- リジン
- 体の組織の修復に利用され、成長に関与
- 肝臓の機能向上
- メチオニン
- 尿の産生能力に関係(足りないとむくみの原因になる・むくみやすい人は不足している可能性大)
- 薬物中毒の解毒
- 痒みやアレルギーの原因となるヒスタミンの血中濃度を下げる作用
- フェニルアラニン
- 抗うつや神経機能に関与
- 血圧の上昇に作用
- 特に慢性的な痛みの軽減に作用する(鎮静作用)
- スレオニン
- 成長促進
- 脂肪肝の抑制に働く
- トリプトファン
- セロトニンやメラトニンの前駆物質
- コレステロールや血圧のコントロールに関与
- 更年期症状や精神疾患の改善
- ヒスチジン
- 成長に関与
- 皮膚の形成に作用(不足すると湿疹が出る)
- 神経機能の補助
- ヘモグロビン・白血球の産生に関与
- ヒスタミンの前駆体
子どもと大人では必要なアミノ酸の種類や量が違う
成長に関与するアミノ酸は上記の中のようにリジン・スレオニン・ヒスチジンなどがある。成長期にタンパク質が重要なのはご理解頂けるでしょう。タンパク質は筋肉も骨も臓器の成長にも(もちろんこれ以外でも)必要な訳。
昔は人間に必要なタンパク質(アミノ酸)は子どもであろうと大人であろうと変わらない、としていたようだけれど、生まれてすぐの赤ちゃん、乳児、幼児ではそれぞれ必要なタンパク質(アミノ酸)や量は違う。
手元に詳しい資料がないので書かないけれど、年齢によって必要なアミノ酸が必須、非必須アミノ酸に関わらず突出していて、必要な量と共に年齢によって変化しているのは興味深かった。
一部ご紹介すると、未熟児の赤ちゃんはメチオニンからシスティンへの変換に関与するシスタチオナーゼが低いためにシスティンが必須である程度の量が必要。
また老化によって神経細胞が減少するので、神経伝達物質の前駆体となるコリン(アセチルコリンの前駆体)とトリプトファン(セロトニンの前駆体)、チロシン(ドーパミンの前駆体)の摂取量を増やす必要がある、など。
タンパク質を摂ることが誕生してから(胎児の時にも大量に必要)老化して死に至るまで重要なので、成長期ではないからとか年を取ったから肉や魚は食べない、食べるのを減らすと言うことがどんなに危険であるかを肝に銘じたいです。
体に必要なアミノ酸の種類や量の事を考えると、やはり動物性タンパク質は減らさないようにしないといけない理由はここにあります。