貧血を考える 3- 食事からの鉄分吸収

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食事からの鉄分吸収

貧血に必要な鉄分は私達の体の中では生成が出来ないので、食事から毎日摂ることになります。

毎日のバランスの良いほぼ完璧な食事をしたとしましょう。

どのくらいの鉄分が摂取できるか?およそ10mg位の鉄分が摂れるといいます。

おぉ~10mgも摂れるのか!!と嬉しくなった私。

けれど体の中に吸収される鉄は摂取量の10分の1。つまり1mgしか摂れないのだそう。

鉄は非常に吸収が悪く、食べたつもり、摂ってるはず、と思っていてもこの程度と知ったときは、正直がっかりしました。

食物の鉄分を考えるとき、動物性の鉄と植物性の鉄があります。

学生の頃、「鉄分が足りない人は、ほうれん草やひじき、レバー、プルーンもいいですね」と栄養師の人に言われた事があります。

これを読んでくださっている中にも「鉄にはほうれん草」とか「プルーンがいいらしい」と思っているかも知れない。

私自身、鉄分の吸収の事など知らなかったし、栄養師も言わなかったから何を食べても有効だと思っていました。

けれど動物性のヘム鉄(有機)に比べ植物性の非ヘム鉄(無機)は吸収が非常に悪く殆ど吸収されません。

鉄自体が非常に吸収しにくい栄養素上、植物性の非ヘム鉄も非常に悪い・・となると植物性の非ヘム鉄ばかりをとっていても余り鉄の増加は期待できないということになります。

誤解のないように書くけれど、だからといって食べなくていいのではなく、植物性からの非ヘム鉄も摂りたいし、鉄の他にも重要な栄養素が含まれているものばかりだから積極的に摂りたいです。

動物性のヘム鉄といえばやはりレバーを筆頭に肉の赤身、魚などの血合いを中心にビタミンB12も意識して摂りたい。肉や魚はタンパク質の摂取にも欠かせないし、年を取ろうと男女の別なく生きていく以上毎日摂りたいものですね。

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