血糖値について
人間の体の仕組みで大事なものは色々あるけれど、血糖値というのも生命を維持し、守っていくためには非常に重要で大切なものとなります。
血糖値は近頃の「メタボリック症候群」の検診などやテレビのCMにもその言葉が頻繁に出てくるようになって、認知度?も高まったのではないでしょうか?
血糖値というのは、血液中にどれだけの糖、ここでは食べ物から分解、代謝された「ブドウ糖」の事を指すけれど、このブドウ糖がどのくらい血液中に存在しているか?という値。
通常、空腹時の血糖値は80~110mg/dl未満とされいます。(日本糖尿病学会)
この血糖値は結構変動するもので、食事をすると約30分位の間から1時間位の間に140mg/dl位まで上がる。(健康で正常な血糖値の変動として)
血糖値というと糖尿病が有名で、血糖値が食事などによって高くなりすぎてしまう病気として知られています。
いつもこのブログで私が書いているのは、糖尿病ではない「血糖値の調節異常で起こる低血糖(症)」の事。
ややこしいから理解するのが難しいかも知れないけれど、ここでいう低血糖症は糖尿病などでいう血糖値が極端に下がってしまう「低血糖(状態)」とは違います。(これを説明していると時間がかかるので、後々ゆっくり別のタイトルで・・)
人間の生命維持に大切な血糖値。低くなりすぎてしまうと、生命に危険が及びます。
糖(ブドウ糖)を一番消費するのは脳。
人間の生命活動のすべてを司るのが脳だから、そこに正しい適量のブドウ糖が供給されなければたちまち心身共に具合が悪くなり、低くなりすぎてしまうと生命に危険が及ぶのです。
誤解のないように書くけれど、脳にいくらブドウ糖が大切で必要なものだといっても、口から直接ブドウ糖を摂らないように。
今は通販や病院の売店、その他小売店でも『ブドウ糖』単体を売っているが、食べないで欲しいです。
何故ならブドウ糖は砂糖より分子が小さいため砂糖より急激に血糖値を上げてしまうから。
急激に上がった血糖値に特に低血糖症の人はインシュリンの分泌が適正に行われないため、心身にかなりのダメージと症状が出てしまうのです。(困ったことに医師でさえ、これらを勧める・・・)ブドウ糖について詳しくはこちら
以前にも書いたけれど、血糖値の変化で現れる症状は以下の通り(一例)
(単位はすべてmg/dl)
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- 70mg以下 感情的になる・鈍感になる
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- 60以下 空腹感・吐き気・注意力・計算力の低下
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- 50以下 冷や汗・顔面蒼白・頻脈・動悸・倦怠感・頭痛
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- 40以下 手の震え・あくび・血圧上昇・目の霞(物が二重に見る) 異常行動・上腹部痛・8時間続くと植物状態となる
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- 30以下 傾眠
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- 20以下 昏睡・機能障害・けいれん・生命の危険大