異常な眠気が血糖値の降下が原因だとしたら・・・
血糖値は健康な人でも食後緩やかに上がり、ゆっくりゆっくり下がって大体一定に保たれるよう調節されています。
(血糖値の正常値)
- 空腹時血糖値・80-100mg/100ml
- 食後30-60分後 120-140mg/100ml
- 3-4時間後、空腹時の正常値に戻る
今回問題にしたいのは血糖値の変動の中でも下がっていく事に注目したい。
血糖値の正常値の中で、食後のピーク時から3-4時間かかってゆっくり下がっていくのだけれど、特に低血糖症の人はこの下がり方が急激な人がいる事・また空腹時血糖値より下がり過ぎてしまう人、低いまま留まってしまう人がいる事。
血糖が下がってしまって一番ダメージを受けるのが『脳』。
ご存じの通り脳は体全体の機能に関わっています。
その大切な脳は一番、ブドウ糖消費する。つまり血液中に含まれる血糖=ブドウ糖が下がってしまうと脳の機能そのものが大変な危険にさらされる。
脳はその危険から守るため『眠気』という状態を使っているのです。
血糖値が下がり始める速度が速い、下がり過ぎてしまう危険がある、下がったまま上がらないといったような上記の原因となる兆候を察知した時点で、脳を守るため眠くなるのです。
ここで注意しなければいけないのは、特に低血糖症の人は血糖値を上げる為に砂糖やブドウ糖その他の糖類などを食べる事によって血糖値を上げてはいけないという事。
脳に大切なブドウ糖だからと言って口から直接ブドウ糖を摂ってはいけないという事。
血糖値を上げるつもりで摂ったあらゆる糖分、特に吸収が早く急激に上げてしまうブドウ糖や砂糖はますます血糖値を下げてしまう事になってしまうからです。
けれど体は自然にその危機を察知して甘い物が食べたくなる・・・
血糖値を下げてしまう・・・また、眠くなる。