食べると下痢をする、お腹かが痛い、張る・・・
肉や魚を食べるとかえって具合が悪くなる、という人が実際にたくさんいらっしゃいます。
お腹が痛い、お腹が張る、気持ち悪い、胸焼け、吐き気、下痢、便秘・・・
実はこの中のいくつかは私のブログにたどり着いて来る検索語の中に含まれています。
–こういう症状があるから肉(魚)は食べない。
–やっぱり日本人は農耕民族なんだから、肉(魚)は体質に合わない。
–日本人は腸が長いから肉(魚)などの動物性タンパク質は合わない。
–体調が悪くなるくらいだから、食べない方がいい。
これらは正しい考え方ではないのです。
私は本当にこのような理由で肉(魚)などの動物性のタンパク質を食べていない人がいると知って愕然としました。
この原因は何か?
ずばり『肉(魚)などの動物性タンパク質を摂ってこなかった結果として体が受け付けていなくなっているだけ』なのです。
以前にも少し書いているけれど、胃や腸などの粘膜(体中のあらゆる粘膜を含む)はタンパク質でできています。
胃液も胃酸も食物を消化させ分解する消化酵素も、全てタンパク質でできています。
胃を動かす、腸を動かす、その働きにもタンパク質は間接的にも関わっています。
それなのに口から摂る食べ物がその材料となる特に動物性タンパク質が少ない、またはなかったとしたら・・・。
当然の事ながら正常に働ける状態を保つような状態ではなくなります。
食べなければ消化する事さえもできなくなってしまいます。
胃や腸の粘膜も貧弱。消化酵素の分泌、胃酸の分泌も貧弱、胃や腸の動きも貧弱・・・
これだけの理由があったら、消化に時間のかかるタンパク質、油脂は上手く消化できないのです。
だから上記のような症状が出るのは当然。
心身に不調が出て、栄養欠損を指摘され栄養療法を始めて、一番にぶつかる問題が「タンパク質が摂れない」ということが圧倒的に多いです。
特に肉や魚。
豆腐や納豆などの大豆製品は何とか大丈夫というのが多いけれど、肉は特に線維も固いし、大豆や魚よりも油が多い事からより消化に時間もかかり不具合が出やすい・・
プロティンパウダーを処方されていも同様で、私が使っているパウダーは原材料に大豆をベースに20種類のアミノ酸が含まれている物なのだけれど、消化が上手くできない人は処方された定量飲むのは難しいです。
上記に上げた色々な症状が出るけれど、頑張って摂っていかないと胃腸の調子も良くならないし、本来の症状の改善も望めない・・
食事も、プロティンパウダーも食べないとさらに食べられない体になってしまう・・・。
少しずつ、頻回を心がけて食べていきたいです。