貧血を考える 6- フェリチンの国際基準

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フェリチンの国際基準

貧血の診断に使われる項目にヘモグロビン値・フェリチン値・MCV値・ヘマトクリットなどがあります。
「貧血を診る時はフェリチンを診る」という事は日本ではまだまだ一般的ではないです。

フェリチンの測定自体も昔はできなかったらしい。(いつごろからできるようになったかは調べたけれど不明)

この検査項目で殆どやらない項目がフェリチンですが、どのくらいのフェリチンがあるのがいいのかを調べてみました。
「血清フェリチン」という検査項目で単位は1ナノグラム/mlであらわされ、理想は100ナノグラム/ml以上、少なくとも80ナノグラム/ml以上あるのが望ましいといわれているとのこと。

フェリチン100ナノグラム/ml=貯蔵鉄10000mgで健康な体の条件としてこの数字は、国際的な合意が得られているといいます。

そしてこのフェリチン値は日本よりも検査されていて、フェリチン値が低い女性は妊娠を見合わせる、精神疾患の治療、体調不良、子どもの成長、スポーツ選手の成績などなどに測定され、貧血を治療しています。

貧血は体の酸欠

体の隅々まで酸素を運ぶ働きもになっている鉄。貧血であると言うことは体全体が「酸欠」であるということ。

体のあらゆる所で酸素を必要として利用されている。けれど貧血があると酸欠が内臓などにも障害を起こしてしまう・・・

人間の体の中で一番酸素を使っているのが『脳』。

人間にとって大切な脳に十分な酸素が行かない・・・貧血はかなり深刻だと言うことがお分かり頂けると思う。脳の働きが低下してしまうのです。

貧血で一番ダメージを受けるのは脳だと言うこと・・つまり脳神経症状が一番先に出るのが貧血の大きな原因の1つ。同時に不定愁訴も出ます・・・

脳に酸素が行かないとそれだけで精神疾患様の症状が出てしまいます。

今現在、心療内科などを受診している人の中にも、貧血を調べたらかなりの高率で貧血が見つかるといいます。

実際、日本のある大学病院で精神病院に入院している患者のフェリチン値を調べたら殆どの人が非常に低かったというデーターがあるらしく、今まで与えていた薬を止めて鉄剤を処方したらかなりの人数の患者がそれだけで症状が軽くなり退院できたといいます。

また酸素が欠乏するということは十分なエネルギーも生み出せないことに繋がり、エネルギー欠乏にもなる、ということ。

エネルギー欠乏だと朝起きられない、日中ゴロゴロする、全身倦怠感がある、集中力がない、やる気が出ない、特に午後居眠りが多いなどの症状も出ることに。

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