不安と恐怖感
人が多いとどう歩いていいか分からなくなる。
人をよけながら歩かなければならないので、イライラする。
人に見られるのがイヤ。
人の視線が気になる。
人がいるところに行きたくない。
人が恐い。
音が恐い。
一見これが低血糖症に関係ない症状に思えるかも知れない
これらの恐怖感、不安感なども血糖値が下がり始めたとき、また下がってしまった時に分泌されるホルモンの影響を強く受ける。
特に低血糖時などでノルアドレナリンが急激に分泌されると、脳の前頭葉が麻痺し理性的な判断が出来ず、感情的になったり、必要以上に恐怖感、不安感を抱いたりする。また逆に大脳からの抑制が利かない状態になってしまい、いわゆる切れる状態になってしまうこともある。
血糖値が下がり始めたとき、恐怖感や不安感が強くなるし、血糖値が不安定な状態が続くと、感情面で常にそのような状態になりやすい。
例えば診療内科でそんな状態を話すと、「不安を取り除く為の薬」とか「精神的にリラックスさせる為の薬」を処方される人もいる。だけれど原因が血糖値の変動にある場合、当然のことながら薬は効かない事が多い。
このような状態を改善していくためには、血糖値を安定させることが大切だ。何度も書いているが、甘い物や精製された炭水化物(糖質)の取り過ぎによって急激に血糖値を上げ下げしない状態を保つ事が大切になってくる。
血糖調節異常=低血糖症の治療では、食後血糖値が下がり始める前に、たんぱく質やGI値の低い食品(炭水化物含む)を取ることが望ましい、とされている。