我が家のベランダには鉢植えやプランターで何種類かの柑橘の苗やイタリアンパセリといったアゲハやキアゲハの幼虫のえさになる植物が植わっていてただ今絶賛成長中。
この幼虫たちかなりリッパに育ちつつあるんですが
ちょっと前まで「成長不良だし多分餓死するな」という状態でした。
成長期、そのときそのときに必要な栄養
この幼虫たちの前世代が(4-5月巣立ち)えさとなる葉っぱをずいぶん食べてしまって食糧難。
下の写真はイタリアンパセリなのですがとう立ち (薹立ち) していてつぼみや種しかない状態。
本来なら最終幼令に近いならもっと大きいはずがまぁ、小さい・・
やはり大きくなるタイミングで適量のえさがないと大きくなれないんだ、と再認識。
人間の成長も同じ
私達ヒトの成長も同じで成長する時期に適切な栄養をカラダに入れることはとても大事です。
成長する時期に「材料」である栄養が十分でなかったらやはり色々な所に不具合が出てきます。
「背が伸びない」「体重が増えない」という目に見えるものだけでなく、目に見えない部分の方が実は多いし、大きいのです。
このところずっとこの幼虫たちを見ながら考えていました。
人間の成長も同じだなぁ・・と。
多少の栄養不足の状態でも人間の体ってよく出来ていて、なんとかつじつま合わせ=借金をしながら日々成長&生活出来ています。
でもどこかでひずみが来る・・
小さいときに何らかの原因で栄養不足がある場合、さらにぐっと大きくなる思春期、特に中学生以降にトラブルが出やすくなります。
思春期は背も赤ちゃんの時以来伸びますし、第二次性徴期で文字通り生殖機能を始め身体機能、内臓機能も性徴&成長します。
この時期に不登校を始め体調不良で学校も休みがち、というのはよく聞く話です。
「成長&性徴に栄養が追いつかなくなった状態」はやはり早くに解消しなければなりません。
食べているつもりで食べていない、食べても食べても追いつかない栄養・・
成長期ってこんな感じです。
脳にも影響が出ます。
カラダすべての働きをコントロールする司令塔。物を考える、感情のコントロールにも重要です。
脳には神経伝達に必要な材料としてタンパク質から分解されるアミノ酸 《アスパラギン酸・グルタミン酸・γ-アミノ酪酸(GABA)・グリシンなど 》が必要ですし、そのタンパク質の合成にビタミンB群も必要です。
ビタミンB群は脳のエネルギーの1つである糖の代謝にも関わりますし、神経伝達やその働きを正常に保つ役割があります。
これらすべて口から摂った栄養から成り立っています。
ですから成長期は私達が思っている以上に大切な時期でそのための栄養もたくさん必要です。
成長するそれぞれの時期に栄養不足にならないように是非お食事を大切にしてください。
アオムシ君の今
餓死寸前、と思われたアオムシ君達ですが葉っぱのない中、脱皮してから少しずつ大きくなって食べる力も付いてきたのか、種の部分や固い茎も食べていました。
本来、というか今までのアオムシ君は葉っぱが十分あったのでそこまで食べなかったのでたくましさを感じます。
いまや6センチくらいになって丸々しています。
ちょっとホッとしました。まもなくサナギになることでしょう。
一時期は餓死するか、(過去にも経験あり)と心配しましたが途中から巻き返してモリモリ食べて大きくなっていました。
成長期に適切な栄養を、と書きましたけれどこのアオムシ君達をみて改めて私達人間も成長しようとする力、よくなろうとする力、よりよい状態に戻ろうとする力が備わっている、と言うのを思い出しました。
あきらめずに毎日コツコツと進めて行きましょう~
修正はいつでもできる、っていうことです。
ですので成長期で栄養の事が心配なら今から、体調悪いなら今から、あきらめずに毎日のお食事大切にしてくださいね。