骨にはカルシウムではない??
ずっと、ずっと「骨にはカルシウム」だと思っていました。
お医者さんも栄養指導の人も、巷も誰もかもが言っていたから信じて疑わなかった・・
カルシウムを摂っていれば骨は丈夫になり、成長期なら身長が伸びると思っていた!
せっせとカルシウム豊富な牛乳を飲んでいた・・・(牛乳はタンパク質も含まれていますが・・)
生化学を少しずつだけれどかじり、管理栄養士の話を聞いたり、本を調べたりして勉強していくうちに、そうではないことが分かりました。
正直ショックでした。
だって、だれも「骨にはタンパク質」とは言わなかった・・・
タンパク質がちゃんと摂れていないと、いくらカルシウムを摂っても骨が作られないのだった・・・
骨の構造
建物の構造を骨の構造に例えてみるとよく分かります。
どちらにしても土台がしっかりしていななければ、丈夫で強いものはできないですね。
骨の構造を簡単にいってしまうと、骨の内側に「海綿骨」といって、海綿(スポンジのような)状のものと「皮質骨」という骨の表面の固い部分に分かれています。
建物の柱、梁、土台にあたるのが海綿骨で骨の中にコラーゲン細線維というものがびっしり入っているといます。
この土台にぺたぺたとカルシウムがくっついて骨が形成されるのだそうで、土台がしっかりしていなければ、骨という建物は弱くもろいものとなってしまいます。(骨粗鬆症がいい例)
骨密度(量)=しっかりとしたコラーゲン細線維と骨強度(質)=十分なカルシウムがなくては、丈夫でしなやかしかも強度のある骨が作られない・・
つまりコラーゲン細線維を作るための十分なたんぱく質がなければ、カルシウムがあったとしても骨は十分な物ではないこと・・
骨にはまずタンパク質、そして次に十分なカルシウムだった・・・