薬の副作用とアルブミン・・アルブミンの話2-2 薬を運ぶトラック

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

薬を運ぶトラック

病気になったりしたときに飲む薬。

薬の効きがいい人、悪い人。副作用が出ない人、出やすい人。

体質や薬そのものの副作用なども含めてこれらは個人差が大きいです。

体にたんぱく質が足りないと副作用も出やすい、というのを以前書きました。。

「副作用が出る人、出ない人の違いは?」

薬を血液中から全身に運ぶのに関わっているのがアルブミンという血液中のタンパク質の濃度を表すものです。

アルブミンの数値はその人の栄養状態・健康状態も表します。

またアルブミンは体の中の色々な物質(ミネラル・酸素・ホルモン・脂肪酸とか)と結合して体の中で運ばれて使われたり作用したりします。

その中の1つの働きとしてアルブミンに薬の成分が結合して運ばれる、というのがあります。

アルブミンに薬の成分がくっついて運ばれる・・つまりアルブミンは「トラック」のような働きをしているのです。

『アルブミン=トラック』に『薬=荷物』を積んで運んでいるイメージ。

荷崩れを起こす

アルブミントラックにどんどん薬という名の荷物を載せて運ぶ・・・

多剤投与の状態です。

アルブミンはトラックの働きをしていますので薬が多種多様にある場合、そのトラックが足りずに積み残しがあったり過積載で荷崩れをおこすのです。

足りないトラックで多くの荷物を運ぶ

無理して積んだ荷物=薬は荷崩れを起こす。

積まなければならない荷物はたくさんあるけれど、トラックが足りない・・

足りないトラックで運ぼうとして荷崩れを起こす・・・

荷崩れを起こす事・・これが副作用に繋がるのです。

こぼれた荷物は有効に使われないだけではなく、体にとって有害な副作用を起こしやすいので栄養状態はとても大事です。

つまりアルブミンが足りない状態というのは、タンパク質不足であり、アルブミン値が下がってしまうことは、体の機能も低下してしまうことを意味します。

人間の生命維持に大切なアルブミンなのです。

タンパク質が足りないなどの栄養欠損があると、薬の副作用も出る可能性も高くなってしまいます・・・

わかりやすいのが多剤投与をされがちな高齢者。

食欲や消化能力も落ちて栄養価の高い、例えば肉などのタンパク質豊富な物を十分食べられない状態にあるとき、薬だけがたくさん投与されても効果も出ないし副作用のリスクが上がるのはコレが理由。

健康でいることがもちろん大切で誰もが望む事だけれど、病気になった時の薬による副作用を出にくくするためにも、日頃から栄養バランスの良い食事を心がけ、タンパク質をしっかり摂りたいです。

表示テストです

てすとてすと

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする