ヒトの進化の過程で、体内でビタミンCを作れなくなってしまった人間だけれど、ヒトの肝細胞の中にビタミンCを作る酵素遺伝子が、残骸ではあるが今でも保存されている、のだと言う。
生成できない、しかも不足気味のビタミンCを補うのに、市販の食品や飲料に含まれているのをついつい選んでいないだろうか?
特に私もかつてはどうせ飲むなら「ビタミンC○○mg入り」の飲料の方を選んで買っていた。けれどビタミンCは水溶性ビタミンで、水に溶けることで簡単に壊れてしまう事を考えると、すでに水分の中で分解してしまってビタミンCではなくなっているものをありがたがって飲んでいたようだ。
ビタミンCは水分の中で簡単に分解して変化してしまうし、熱や光にも弱く、調理方法や保存に注意が必要だ。
ビタミンC含有量の多い食材としては野菜や果物などが一般に知られている。
加熱など調理を必要としない果物などは比較的摂りやすい。調理が必要な食材も、洗うときには手早く、水につけたりしない、煮たり焼いたり炒めたりと言う調理時間でもビタミンCが壊れてしまう度合いが変わってくるので、調理時間をかけすぎないようにするなどの工夫が必要になる。
その上この頃の野菜は、ビニールハウスなどでの栽培で、ビタミンCに限らないが、昔に比べ栄養素が3分の1、4分の1とも言われているから、意識して食べていかないと簡単に欠乏になってしまう。
それぞれの食材のビタミン含有量、調理によって失われるビタミンを含む栄養損失量は食品成分表に詳しく載っているので、是非参考にして頂ければと思う。こちら