AST(GOT)とALT(GPT)とは
AST(GOT)とALT(GPT)はそれぞれ極簡単に言ってしまうと、肝臓に関する数値、血液検査で分かり、人間ドックなどでもごく一般的に行われる検査項目です。
以前はGOT・GPTと言っていましたが、最近は国際的にAST・ALTと言われるようになりました。。
AST=アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
ALT=アラニンアミノトランスフェラーゼ の略。
一般的な認識として、この二つの数値が高いと肝臓病などの疑いがあるというのを聞いた事があるかも知れません。
今の医学ではどうも低い数値は特に問題にされないようだけれど、肝臓の中で造り出されるタンパク質の合成に関わる酵素なので、低ければタンパク質の合成が出来ないなどの不具合が出るのです。
人間の体の中では、口から摂ったタンパク質以上に肝臓などでタンパク質を造り出しています。
そして体に必要なところで使っていてこれが出来なくなると、「不都合が出る」というのは、生化学などの知識がない私でも何となく分かります。
単なる肝臓病の数値とか他の臓器の細胞に異変が起きているという数値以外にも大切な働きをする酵素なのだそうです。
AST<ALPは何を現すかを医師でさえ知らない?・・・
栄養療法ではこのASTとALPの数値も病気だけでなく、どの栄養素が足りないかなどを見極める指針になっています。
理想はAST=ALTというようにそれぞれの数値が同じなのがいいとされていてしかも数値として両方とも20/20がいいとされています。(AST)20=(ALT)20
AST・ALT共に低値はタンパク質不足・酵素の働きが弱いと診ます。
そしてAST<ALTというように、ASTの値よりALTの値が大きい場合、脂肪肝を疑うと共にビタミンB群不足、特にビタミンB6が不足している、と診断。
肝臓は先にも書いたように口から摂ったタンパク質よりも多くのタンパク質を肝臓で合成しています。
この合成に必要な栄養素の1つがビタミンB群、とりわけビタミンB6が足りない状態を現しています。
ASTとALTの数値は一般の医療機関では、肝臓病や心筋梗塞・溶血などの病気や異常の診断に使われますが、タンパク質不足や酵素不足などを現すというのは実はあまり知られていないとか?
ある医師が栄養療法を学ぶため、生化学を勉強し直してAST<ALTの数値が示すのは、『ビタミンB不足・とりわけビタミンB6不足』という事実を知り、非常に驚いたといいます。
また、この事を周りの医師達にも聞いて回ったそうだが、誰一人としてこの事実を知らなかったのだとか。
医師が知らないこの事実・・・私達素人はどのように捉え、どのように考えたらいいのだろうか・・・・
ビタミンB 群は現代人にとって不足しやすい栄養素だけれど、代謝や合成に深く関わっているのでもっと意識して積極的に食材、または医療用のサプリメントで補っていかなければならないと思うのでした。