ご存じ日本の主食はご飯。主に白米が多い。
昔は(随分昔から・・)米は高価で現在のように白米を毎日当たり前のように一般的に食べられ始めたのは、実に昭和30年代だという資料もあり、ここ50年位なのだという。
それまでは米ではなく雑穀や麦が多かった。
精米の技術が発達する江戸時代までは玄米か半白米が中心だったというけれど米を食べられたのはもちろん武士や階級の高い層であり、庶民は私達が考えているほどなかなか食べられなかったそうです。
精米している現在の白米。
もちもちしていてあまり噛まなくても甘みが出て美味しい。どんなおかずにも合い、毎日3度3度食べても飽きない、という白いごはん。
日本人の大多数が白米だけのご飯を毎日当たり前に食べられるようになったのは『昭和30年代から』という事・・・案外歴史が浅い・・
その頃は(私の記憶)白米にしっかりビタミンB1強化米といって少し黄色く着色した米?が入っていました。
お米屋さんに頼んで別料金を払って入れていたのか、そうでなくても入れられていたのかは、すでに私の母がいないので確認出来ないけれど・・・
ビタミンB1欠乏で知られているのは、そのころでも『脚気』だった。
けれど今はビタミンB1強化米は入っていないし、まず積極的に入れなくなった子、多分知らない人の方がおおいのではないと・・
何故なら栄養事情も変化して、(一見)豊かになったから誰も米に強化米を入れよう、などと思わないかもしれません。
けれど白米を食べている以上、もっと言えば精製された小麦や砂糖を含む糖類を豊富に食べていれば、確実にビタミンB1欠乏になります。
昭和30年代とは食糧事情も食の好みも、食材の調達状況も今とは全く異なりますね。
昔は精製された糖質は今ほど食べなかったです。
甘いお菓子も、ジュースも。
これらを摂ることによってビタミンB1だけでなく、その他のビタミンB群も激減します。
何故なら糖質の代謝にビタミンB群は総合的に必要だから。
現代の食事は特にビタミンB1欠乏になっていると言っても言いすぎではないと思うし、精製された糖質でビタミンB1だけでなく微量のミネラル類もそぎ落とされているから、問題は深刻なのです。
これに危機感を持っている一般の人、医療関係者がどれだけいるでしょうか??
もっと体を作る栄養素の物に興味を持って欲しいし、それらの欠乏によって病気や心身の不調を起こしているというのも認識すると変わってくると思います。
白米を食べ始めて60年弱。その影響は今の子ども、孫の代に出てきています。