ミネラル欠乏をしてしまう砂糖
失われる失われる
砂糖の害についてこのブログで随分書いてきました。
カロリーしかない甘いだけの化学物質。摂れば摂るほど欲しくなる一種麻薬のような砂糖。心身共に調子を崩す影響がある砂糖・・・
特に血糖の調節が上手くいかない人達にとっては慎重に食べなければならない、または全く摂らない方がいいものですね。
砂糖の中でも精製されていない黒砂糖やGI値の低いてんさいとう・オリゴ糖などがあるけれど、これらも精製されていないから、Gi値が低いから、という理由でも摂らない方がいいです。砂糖は砂糖なので。
なぜなら、『甘い』と感じてしまっただけでインシュリンが分泌されてしまうし、副腎も膵臓も疲弊している血糖調節異常の人はほんのわずかな量にも反応が出てしまうから。
ちょっと前置きが長くなったけれど、砂糖はあらゆるミネラル欠乏を引き起こすという弊害も忘れてはならない。とりわけマグネシウム欠乏を招き、低血糖症をはじめとする血糖の調節にも支障をきたします。
特に精製された砂糖を摂り続けることによって不具合が出て来ることもあるのはご存じの通り。
未精製の砂糖ならわずかだけれどミネラルは存在するが、5月に亡くなられたエイブラム・ホッファー博士と故ライナス・ポーリング博士の分子栄養学的な研究によれば、砂糖が精製されることによって失われるミネラルは下記の通り。
砂糖の精製によって失われるミネラル
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- マグネシウム 98%
- クロム 93%
- マンガン 89%
- コバルト 98%
- 銅 83%
- 亜鉛 98%
そしてこの砂糖の消化をするためにも多くのミネラル・ビタミンが必要なので、体内に備蓄しているそれらを利用して処理しているのです。
マグネシウムはインシュリンの分泌と作用にきわめて重要な働きをしています(カルシウムも同様の働き)。その重要な働きをしているマグネシウムが砂糖を摂ることによってますます消耗してしまい、血糖の調節が上手くいかず、心身に不調が出てしまうのです。
カロリーと甘みだけ、ミネラル分を含まない砂糖を体が処理するためにより多くの微量ミネラルを利用している・・・何とも皮肉でやりきれない事ですね。
ミネラルの少ない土壌でミネラルの少ない野菜を食べ、ミネラルを奪ってしまう加工食品・インスタント食品、砂糖を食べている現代人はミネラル欠乏、とりわけマグネシウム欠乏によってあらゆる不具合が出ているのだといいます。