血糖を調節するのにもマグネシウムが必要
低血糖症との関係を一部引用
低血糖状態にあると、脳は興奮性毒物の攻撃を受けやすくなる。重量比でいうと、脳は身体のどの部分よりも多量の血糖を消費する。低血糖は栄養失調でも起きるし、食事を抜いたときでさえ見られる。副腎が消耗していて、減りすぎた血糖値を高めるのに必要なアドレナリン反応の始動が阻害されている人にも起こる。血糖を調整することもマグネシウムの仕事である。十分なマグネシウムとバランスのとれた食事で低血糖を防止すれば、頭痛・注意欠陥多動性障害(ADHD)・気分障害、さらには月経前緊張症(★PMSの事)ですら防ぐことができる。
太字強調、★印はブログ筆者によるもの
マグネシウム欠乏によってインスリンが上手く分泌されない原因の1つにもなってしまうということ。(分泌が少なすぎる・多すぎる・適切な時期に分泌されないなどの血糖調節異常)
そしてブドウ糖の細胞内への取り込みに必要なのがマグネシウムであり、細胞内に十分なマグネシウムがなければ取り込めないといいます。(これをインシュリン抵抗性という。インシュリン抵抗性=細胞が血液中の糖を取り込まず、エネルギーに換えることが出来なくなる状態の事。)
栄養療法における低血糖症の治療に於いてもマグネシウムを処方される事があります。(もちろんマグネシウム単体ではなくカルシウム・マグネシウム=CaMg・カルマグとセットで)マグネシウムは色々な代謝に関わっているし、中でもインシュリンの分泌に深く関わっているため処方されることが多いです。
低血糖症の人はマグネシウム欠乏があるから(他にもあるけれど)糖の代謝がうまくいかない、また糖代謝がうまくいかないからマグネシウムを大量に必要としているということ。
低血糖症の人、糖尿病の人共に、尿中にカルシウムが大量に排泄されてしまうことが確認されているけれど、カルシウムと共にマグネシウムも大量に排泄されてしまうといいます。
また血糖値が下がり始める時、体は血糖を上げようとホルモンを分泌する事は、皆さんご存じの所だけれど、そのホルモンの中のアドレナリンが非常にマグネシウムを消耗させてしまう原因になるというから驚いてしまいました。
相互に関わりがあってしかも悪循環という事・・・そしてストレスとも深く関わりがあり、ストレスがマグネシウム欠乏になってしまうと共に、マグネシウム不足がストレスを増大させてしまうともいいます。相互に関係があったのですね。
ストレスが強い人、いつもよりタンパク質を多めに摂るのはもちろんだけれど、マグネシウム欠乏にならないようにするのも非常に大切であり、ストレスによって過剰に分泌されてしまうアドレナリンにも気を付けなければならないともいうこと・・・
人間の体は実によくできているけれど、あらゆる所で相互に深く関係があると改めて驚いた次第です。