友人に「えごま」を頂く
先日友人とデートしたときに「えごま」というこちらも珍しい食材を頂きました。
えごまは荏胡麻とも書くらしく、「ジュウネン」とも言うらしい。形や大きさはちょうど菜種くらい(と言ってもどれだけの方が菜種を分かるか・・)で普通のゴマは表面がつるつるした感じだけれど、えごまは艶はなく色は薄いグレー。
私がえごまを知ったのはキムチの中に一緒につけ込んである葉とか焼き肉を巻いて一緒に食べる葉の方で、実や実を搾った油もあるのは知ってはいたけれど実際の実を見たのは初めてでちょっぴり興奮してしまった。
市場では多分見ることが難しいのではないかと思ったから尚更だった。葉っぱはシソにそっくりで、えごま自体も色々な種類があるらしい。
えごまの原産地は東南アジアとかでシソ科の植物だけれど、日本では何と縄文時代にはもう食用として利用されていたらしい。
日本では植物油と言えばこのえごまの油だったらしく、菜種油が普及するまでは乾性油として塗料(番傘・油紙その他の塗料)として利用された、と言う。菜種が出始めたと共にえごまは衰退し、存在さえも忘れられるようになったそう。
ところがえごまに含まれるα-リノレン酸(n-3)を多く含んだ成分が健康にいいなどが知れ、再び注目を集める様になったという。
現在「シソ油」として出回っている物の中にこのえごまを原材料としているものが多いそうです。
えごまにはたんぱく質、脂質、繊維、カルシウム、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどが豊富>ルテオリンというポリフェノールも多く含んでいる。特に、鉄分とαーリノレン酸(必須脂肪酸の一つ)が多く含まれている。
種子には、約45%の油が含まれていて、その油は、えごま油やシソ油といわれる。
えごま油の約60%は、必須脂肪酸であるα-リノレン酸からできている。α-リノレン酸含有量は100g中24g。
11月20日にご紹介したアマニと同様、油成分の中に必須脂肪酸のα-リノレン酸が含まれている。アマニも酸化しやすい油だけれどこのエゴマ油(シソ油)も酸化しやすいものだけど体内では生成できない大切な油です。